<絵本town特集>山田詩子さんのデビュー作
2014/7/7 月曜日 特集・あの作家さんのデビュー作!山田詩子さん
やまだ・うたこ
●デビュー作の思い出
自分は熱い絵本マニアだったので、理想がとても高く、作り手になることに消極的でした。編集の広松さんに励まされての、おそるおそるのはじめの一歩。32ページなのに、5冊分くらいのプロットや登場人物を盛り込み、笑われました。カレルチャペック紅茶店で物づくりを既にスタートしていたので「いつも構図が商品のように、決めポーズばかりだ」と言われ、「全くそのとおりだ」と思ったことも。それ×(かける)100くらいのアドバイスを受けての、申し訳ないほどのスタートでした。
●作家をめざすひとへのメッセージ
ひとつの考え方にすぎませんが……個性的、自分らしくというのを目標にしすぎないほうが良いかもしれない。商業的に、という意味ではなく、子どもに楽しんでもらうことだけ、とか、美しいものを見てもらいたい、とか、何か受け手のことをひたすら考えて、という、作家がいてもよいかなぁ……と、自分自身の課題でもあるのですが……。
●山田詩子さんのページ
フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/yamada.utako.3
『クリスマスクッキング ふしぎなクッキーガール』
梨屋アリエ/作
講談社/刊