絵本の森で深呼吸
2008/4/29 火曜日 絵本つれづれこんにちは。大阪店の上田です。
春風が心地よい季節になりましたね。
毎朝通勤時に通り抜ける江坂公園の木々も、
つい先日までは幹と枝だけのはだかんぼうで寒そうにしていたのに、
今や枝という枝に明るいみどりの葉をつけて、
太陽の光を浴び、生き生きと輝いてとてもうれしそうに見えます。
そんなみどりのトンネルを毎日くぐり抜けてクレヨンハウスにやって来ると……
今、大阪店では木や草花の本を集めた「森の中で深呼吸」の絵本フェアを行っています。
フェア台に並んだ絵本は、どれもこれもみどり、みどり、みどり!
なんだかそれだけでマイナスイオンに包まれているような気持ちになります。
きょうはその中からおススメの1冊をご紹介。
『木はいいなあ』という、30年以上も前に出版され、
今も変わらず愛され続けている絵本です。
都市化が進むにつれ、子どもと自然との生活が失われていくのを嘆いた作者が、
幼い日に経験した木との素晴らしい生活をそのまま絵本にしたものです。
木に登ると遠くの方が見えます。枝に座ってじっと考えごとをすることもできます。
ことりや虫たちも棲む場所をつくります。
暑い日には木陰を作ってくれて、そこで休むこともできます。
木っていいなぁ……。心からそう思わせてくれる絵本なのです。
みなさんは木をじっくり見たことはありますか?
両手で幹を抱いたことがありますか?
木の名前を知っていますか?
木や草花のことをもう少しだけ知ってみることで、
毎日見る風景も少しだけ変わって見えてくるかも。
自然を楽しむ絵本を読んで、ぜひ本物の木や草花にも触れてみてください。
『木はいいなあ』
ジャニス=メイ=ユードリイ/作
マーク=シーモント/絵
西園寺祥子/訳
偕成社/刊
1,050円(税込)