<絵本town特集> 中辻悦子さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作!

中辻悦子さん
なかつじ・えつこ


月刊絵本フレンドシリーズ第4巻第2号
『ふうせんのたび』 難波尚子/文  1976年/新進

デビュー作の思い出
1976年5月1日発行。当時、美術活動と同時にデパートの宣伝部で広告デザインの仕事をしていたので、印刷物のための原稿作りと同じように墨版だけを描いて色の部分をカラーチップで指定するという方法で絵本の原稿を作っていました。グラデーションも%(パーセント)で指定していたので、色付きの原画が残っていないことが、今となっては残念に思います。はじめての絵本は、文をいただいてから絵を描いたので、自分の中でどれだけお話の夢をふくらませるかというところに苦心しました。

●作家をめざすひとへのメッセージ
子どもにおもねることなく、自分の気持ちと子どもの心のピントがあう位置を見つけて、新しい表現方法で絵本の世界が広がるよう、楽しく考えて制作することを自分にも言い聞かせながら、絵本作家を志す方々にも応援メッセージとして贈ります。

中辻悦子さんの最新刊


あみだだだ
谷川俊太郎/文 元永定正/絵 中辻悦子/構成
福音館書店/刊


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