■ピーター・バラカンさんおすすめ絵本
2015/3/9 月曜日 絵本つれづれこんにちは、編集部の吉原です。
先月末の「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」の講師は、
ブロードキャスターのピーター・バラカンさんでした。
「音楽で世界は変えられるか」というタイトルで、
曲の紹介はもちろん、落合とのトークや会場とのセッションもまじえ、
ラジオさながらの快いひとときでした。
そのとき、バラカンさんが好きな絵本として挙げられたのが、
『3びきのかわいいオオカミ』。
いまもお問い合わせをいただきますので、
このブログでもあらためてご紹介しておきますね!
この作品、「3びきのこぶた」のパロディなのですが、
痛快な「平和の絵本」です。
まず、いつも悪役でらんぼう者とされるオオカミが、
かわいくておとなしい。
なにごともステレオタイプで語ってはイカンな、と感じつつ読み進
めると……。
オオカミたちが頑強な家をつくればつくるほど、
それを壊そうとするブタの破壊力も増していくんですね。
そこで最後にオオカミたちがつくった家が……すてきすぎるんです!
バラカンさんは洋書で持っていて、お子さんたちがちいさい頃、
一緒に読んでいたとのこと。
平和をつくるのは、まちがっても軍隊や戦争ではないということ、
子どもたちにもユーモアたっぷりに伝わる絵本です。
『3びきのかわいいオオカミ』
ユージーン・トリビザス/文
ヘレン・オクセンバリー/絵
こだまともこ/訳
冨山房/刊
1,512円(税込)