■海の絵本で暑中見舞い

絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本

こんにちは、編集部の吉原です。

毎日暑いですね。
きょうは絵本ブログ読者の皆様に、
クレヨンハウスの「海の絵本」で「暑中お見舞い申し上げます」!
絵本の海は広いので、それぞれまったくムードの違う4冊です。
気分に合わせて、泳いでみてください。

◎バカンス気分を味わいたいなら……


マリーナ
ベーメルマンス/作 
ふしみみさを/訳
クレヨンハウス/刊
1,944円(税込)

「マドレーヌ」シリーズでおなじみ、ルドウィッヒ・ベーメルマンスのユーモア絵本。
主人公のアシカのマリーナは、お話がはじまるなりサメに食べられてしまうんですが、
おとぼけ者のイルカたちが助けてくれるお話。
ベーメルマンスが描く海辺の生きものたちは超・個性派ぞろい。
看護士のヒポポタマスさんなど、必見ですヨ。

◎子どもの頃の海に再会したいなら……


海のおっちゃんになったぼく
なみかわみさき/文 
黒井健/絵
クレヨンハウス/刊
1,404円(税込)

海で拾ったビー玉が「ぱちん」とはじけて海になった!
しかも、どんどん大きくなって……。
手に負えなくなった海をどうすればいいの?
「ぼく」の泣き出したいような気持ち、どきんどきんと伝わります。
黒井健さんの絵が、美しく涼やかです。

◎ゾッとしてクールダウンしたいなら……


ちがうねん
ジョン・クラッセン/作 
長谷川義史/訳
クレヨンハウス/刊
1,620円(税込)

「このぼうし ぼくのと ちがうねん。とってきてん」
つまり、だれかさんの大事な帽子を失敬してきたお魚くん。
帽子の持ち主は、とーっても大きな魚です。
「きっとまだねてるわ」
「ぼくのことなんか あやしめへんわ」
と余裕をかましているのですが……ああ、大きな魚がすぐ後ろに!
最後のページで、ゾーッと涼めます。

◎お祭り気分で盛り上がりたいなら……


うみのカラオケ
スズキコージ/作
クレヨンハウス/刊
1,296円(税込)

海辺で「大漁節」をうたうのは、タイさん。
つられていろいろな面々がやってきて、持ち歌を熱唱!
作者のスズキコージさんが少年時代、ラジオで聴いていた歌も登場します。
暑いときはもう、思い切り熱く盛り上がるのもイイですね!