2016/5/24 火曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ, 絵本作家さん
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こんにちは。編集部の吉原です。
クレヨンハウスのあかちゃんから絵本
『かみさまはいる いない?』の作者でいらっしゃる、
清川あさみさんの新作展へ伺いました。
刺繍など「糸」による表現で、いつも驚きをくれる清川さん。
今回の展示のなかで、わたしがとくに惹かれたのは、本への刺繍です。
「わたしたちのおはなし」と題されたシリーズで、すべて清川さんの所蔵本とのこと。
100冊あまりが並ぶようすは圧巻でした。
刺繍が施された本は、「読む」ことはできないのですが、
ふしぎなことに、そのメッセージやたましいのようなものが、
より立ち上がってくるような感じがしました。
表参道の「GYRE」にて、明日25日までの開催です。
http://gyre-omotesando.com/?p=2959
『かみさまはいる いない?』
谷川俊太郎/文 清川あさみ/絵
クレヨンハウス/刊
1,296円(税込)
2016/5/20 金曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本, 絵本つれづれ
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こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の英語絵本「P2コース」でお届けする絵本を紹介します。
『A Perfectly Messed-Up Story』
Patrick McDonnell/作
Little, Brown Books/刊
2,624円(税込)
★本の中は大騒ぎ!★
今回の絵本は『おくりものはナンニモナイ』などで有名な作家、
パトリック・マクドネルの絵本です。
本の中のルイがごきげんにスキップしていると、
上からジャムやピーナッツバターが落ちてきた!
驚くルイにをよそに、指紋やクレヨンの落書きまで!
ついには「もう知らないっ!」と投げやりになってしまいます。
「本は汚したらだめ! いろいろなことを教えてくれる大切なものだよ」
というルイのことばに、思わず納得してしまいます。
本の上に広がるジャムやピーナッツバターやオレンジジュースは、
本当にこぼしてしまったかのように、リアリティにあふれています。
元気いっぱいのルイの表情や、ユーモアのある動きは、
読み進めるほど、思わず笑みがこぼれてしまいます。
本は大切に読もうね、と、かぞくで語り合いながら
たのしみつつ読んでみてはいかがでしょうか。
2016/5/13 金曜日
山本 :子どもの本売り場
おすすめ新刊!, 絵本つれづれ
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こんにちは!大阪店の山本です。
「母の日」が終わり、売り場では「おかあさんの絵本」から
「おとうさんの絵本」に早変わり。でも、子どもたちは、記念日にかかわらず、
いつでもおかあさんやおとうさんが出てくる絵本が大好きです。
今回ご紹介する新刊絵本は、おかあさんを待ちわびる子どもたちが登場!
『まだかなまだかな』
竹下文子/作 えがしらみちこ/絵
ポプラ社/刊 1,058円(税込)
★みんなみんな、おかあさんが大好き★
「まだかな まだかな」。ねこの子どもたちが待ってます。
そして、「おかあさーん」と呼ぶと、
ねこのおかあさんがやってきて、うれしそうに甘える子どもたち。
続いて、待っているのはコアラ。
おかあさんがやってくるとせなかにおんぶで、安心顔。
最後に登場するのは、おかあさんの迎えを待つ女の子。
おかあさんが現れると……。
みんなみんな、おかあさんが大好きなんですね。
絵本を見ながら、読んでもらってる子どもたちの顔も笑顔がこぼれますよ。
***
毎月刊行された絵本・児童書を全スタッフが読み合い[新刊会議]をしています。
「きっとロングセラーの仲間入りをするぞ!」という視点で絵本・児童書を選び、
毎月発行の[クレヨンハウス通信]で紹介しています。
[クレヨンハウス通信]に掲載 「新刊会議で選んだ絵本」はこちら
>クレヨンハウスのブッククラブには【新刊絵本コース】もあります。
(新刊絵本は3コース◆0~2歳くらい◆3~5歳くらい◆6歳くらい~おとな)
2015/7/30 木曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ, クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは、編集部の吉原です。
毎日暑いですね。
きょうは絵本ブログ読者の皆様に、
クレヨンハウスの「海の絵本」で「暑中お見舞い申し上げます」!
絵本の海は広いので、それぞれまったくムードの違う4冊です。
気分に合わせて、泳いでみてください。
◎バカンス気分を味わいたいなら……
『マリーナ』
ベーメルマンス/作
ふしみみさを/訳
クレヨンハウス/刊
1,944円(税込)
「マドレーヌ」シリーズでおなじみ、ルドウィッヒ・ベーメルマンスのユーモア絵本。
主人公のアシカのマリーナは、お話がはじまるなりサメに食べられてしまうんですが、
おとぼけ者のイルカたちが助けてくれるお話。
ベーメルマンスが描く海辺の生きものたちは超・個性派ぞろい。
看護士のヒポポタマスさんなど、必見ですヨ。
◎子どもの頃の海に再会したいなら……
『海のおっちゃんになったぼく』
なみかわみさき/文
黒井健/絵
クレヨンハウス/刊
1,404円(税込)
海で拾ったビー玉が「ぱちん」とはじけて海になった!
しかも、どんどん大きくなって……。
手に負えなくなった海をどうすればいいの?
「ぼく」の泣き出したいような気持ち、どきんどきんと伝わります。
黒井健さんの絵が、美しく涼やかです。
◎ゾッとしてクールダウンしたいなら……
『ちがうねん』
ジョン・クラッセン/作
長谷川義史/訳
クレヨンハウス/刊
1,620円(税込)
「このぼうし ぼくのと ちがうねん。とってきてん」
つまり、だれかさんの大事な帽子を失敬してきたお魚くん。
帽子の持ち主は、とーっても大きな魚です。
「きっとまだねてるわ」
「ぼくのことなんか あやしめへんわ」
と余裕をかましているのですが……ああ、大きな魚がすぐ後ろに!
最後のページで、ゾーッと涼めます。
◎お祭り気分で盛り上がりたいなら……
『うみのカラオケ』
スズキコージ/作
クレヨンハウス/刊
1,296円(税込)
海辺で「大漁節」をうたうのは、タイさん。
つられていろいろな面々がやってきて、持ち歌を熱唱!
作者のスズキコージさんが少年時代、ラジオで聴いていた歌も登場します。
暑いときはもう、思い切り熱く盛り上がるのもイイですね!
2015/5/7 木曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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こんにちは。編集部の土井です。
みなさん、連休はたのしめましたか?
クレヨンハウスは、たくさんの親子があそびにきてくれて
とってもにぎやかでしたよ!
さて、発売したばかりの[クーヨン]6月号の
連載「絵本のかぞく」より1冊をピックアップします。
家族のいる風景を毎月違うテーマでご紹介する「絵本のかぞく」。
今回のテーマは「おうちにおじゃまします」です。
誰かが家にあそびにきたり、親せきの家に泊まりに行くと、
何だかわくわくたのしくなってきますよね。
『ひとりでおとまりしたよるに』は、エイミーがはじめてひとりで
おばあちゃんの家に泊まりにいくお話です。
ひとりでおばあちゃんの家に行くと、自分から言い出したエイミー。
とはいえ、寝る前にやっぱりさみしくなってしまいます。
家から持ってきた3つの宝ものに不思議なことが起こり、エイ
ミーを助けてくれて……。
はじめは不安でも、ひとりでお泊まりできた達成感といったら!
これからお泊まりにチャレンジする子の後押しをしてくれそうです。
『ひとりでおとまりしたよるに』
フィリパ・ピアス/文
ヘレン・クレイグ/絵
さくまゆみこ/訳
徳間書店/刊
1,512円(税込)
2015/3/9 月曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ
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こんにちは、編集部の吉原です。
先月末の「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」の講師は、
ブロードキャスターのピーター・バラカンさんでした。
「音楽で世界は変えられるか」というタイトルで、
曲の紹介はもちろん、落合とのトークや会場とのセッションもまじえ、
ラジオさながらの快いひとときでした。
そのとき、バラカンさんが好きな絵本として挙げられたのが、
『3びきのかわいいオオカミ』。
いまもお問い合わせをいただきますので、
このブログでもあらためてご紹介しておきますね!
この作品、「3びきのこぶた」のパロディなのですが、
痛快な「平和の絵本」です。
まず、いつも悪役でらんぼう者とされるオオカミが、
かわいくておとなしい。
なにごともステレオタイプで語ってはイカンな、と感じつつ読み進
めると……。
オオカミたちが頑強な家をつくればつくるほど、
それを壊そうとするブタの破壊力も増していくんですね。
そこで最後にオオカミたちがつくった家が……すてきすぎるんです!
バラカンさんは洋書で持っていて、お子さんたちがちいさい頃、
一緒に読んでいたとのこと。
平和をつくるのは、まちがっても軍隊や戦争ではないということ、
子どもたちにもユーモアたっぷりに伝わる絵本です。
『3びきのかわいいオオカミ』
ユージーン・トリビザス/文
ヘレン・オクセンバリー/絵
こだまともこ/訳
冨山房/刊
1,512円(税込)
2015/1/8 木曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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こんにちは。編集部の土井です。
2015年がはじまり、新しいことをはじめてみたくなる季節ですね。
みなさん、今年の目標は決まりましたか?
発売中の[クーヨン]2月号連載「「絵本のかぞく」のテーマは、「大人数で暮らすかぞく」です。
きょうだいの多い家、親せきみんなで暮らしている家、寄宿学校の子どもたちも、大きな家族。
きょう紹介する『ふようどのふよこちゃん』の家族も大人数です。
里山の雑木林に住むのは、ユニークな腐葉土の家族。
おかあさんとおとうさん、おばあちゃんとおじいちゃん、
6人きょうだいの末っ子が「ふよこちゃん」です。
四季のめぐりを感じながら、自然とともに生きるふよこちゃん。
一家の姿は、昔ながらの日本の家族の姿とも重なります。
家族のあたたかさが、豊かな土の香りとともに伝わってきそうです。
どこかなつかしさを感じるこの本。
作者の飯野和好さんの故郷・秩父がモデルになっているそうです。
お正月に里帰りした方もそうでない方も、家族や故郷に思いを馳せてみてください。
『ふようどのふよこちゃん』
飯野和好/作
理論社/刊
1,620円(税込)
2014/12/3 水曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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こんにちは。編集部の土井です。
12月に入り、どこもクリスマスムード!
クレヨンハウスもプレゼントを探しにご来店されるお客さまでいっぱいです。
[クーヨン]最新号が発売しました。
連載「絵本のかぞく」のテーマは「おばさん・おじさん・いとこたち」。
年末年始にかけて顔を合わせることの多い親せきの絵本を集めました。
その中から『でこちゃんとらすたくん』をご紹介します。
ぱっつん短い前髪が印象的な「でこちゃん」の家に、いとこの「らすたくん」が泊まりにやってきました。
でも、でこちゃんはらすたくんが来たことが、あんまりおもしろくありません。
だって、家族みんな、らすたくんにかまってばかり……。
とくに歳の近いいとこは、お互いを意識するライバルのような存在かもしれません。
でも「似た者同士」だからこそ(?)親友のように仲よしになれちゃうのも、いとこ。
だんだんとお互いの似ているところを発見していく、でこちゃんとらすたくんの笑顔といったら!
『でこちゃんとらすたくん』
つちだのぶこ/作・絵
PHP研究所/刊
1,188円(税込)
2014/10/7 火曜日
土井: 編集部
月刊クーヨン, 絵本つれづれ
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こんにちは。編集部の土井です。
急に涼しくなったり、また暑くなり……と体調を崩しやすい季節ですが、
お元気にお過ごしでしょうか?
先週発売した[クーヨン]11月号の連載「絵本のかぞく」のテーマは「人間と暮らす動物」。
イヌやネコを中心に、ひとと暮らす動物たちが主人公の絵本を集めました。
きょうは、その中の1冊『てつぞうはね』をご紹介します。
白くてふかふかで大きなネコ、それがてつぞう。
てつぞうはいたずら好きで、マットにしたうんちを隠すくらい賢いネコ。
その描写に思わず「ふふっ」と笑いたくなります。
でも、ある日てつぞうはちいさくなって……。
愛猫・てつぞうと過ごした日々を、絵本作家ミロコマチコさんが綴ります。
ひとことひとことに、かけがえのない「家族」への深い愛情が感じられる作品です。
『てつぞうはね』
ミロコマチコ/作
ブロンズ新社/刊
1,512円(税込)
2014/7/31 木曜日
絵本town
絵本つれづれ
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近藤薫美子さん
こんどう・くみこ
『とかげのテン』
「おはなしチャイルド」1988年9月号(162号) → 1989年/ひさかたチャイルド
*現在お取り扱いできません
●デビュー作の思い出
当時は虫や爬虫類など題材(主人公)にした絵本はダメと言われ続け、このとかげの話も、最初、耳をつけてネズミにしたら?とか言われ、そこまでして出さなくてもいいとひらきなおった時、ちがう出版社(ひさかたチャイルド)から出すことが決まりました。絵をもって、売り込みにまわっている時、言われたのが「実績がない」……。どんな大御所も、すごい作家も、必ず最初の1冊はあったはず、と、くやし涙を出しました。
●作家をめざすひとへのメッセージ
自分の感性と合う編集者と出会うこと、その出会いのために、たくさんの努力をしてください。万人に好かれる作品より、たったひとりの編集者に「ほれこまれる」自分の誇れる作品書こうとがんばってください。
●近藤薫美子さんの最新刊
『むしホテルへようこそ』
きねかわいつか/文
BL出版/刊
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