2010/3/5 金曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ
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こんにちは、編集部の吉原です。
クーヨン4月号、おととい発売しました!
もう見ていただけましたか?
この春から「かぞくのクーヨン」に生まれ変わって、書店に並んでいます。
特集は「あかちゃんからの育児書100選」なのですが、
子育てのなかで、励まされたり、気づかされたりする本は、
いわゆる「育児書」だけではないですよね。
たとえばメディアアーティストの岩井俊雄さんのおすすめは、
『ベッキーのたんじょうび』、
モデルの米田有希さんは『アボカド・ベイビー』、
書店員のたてやまたつひろさんは『魚市場』……。
この絵本たち、「育児書」としてどう読むの? って、気になりますよね。
ぜひ「クーヨン」4月号でチェックしてみてくださーい。
2009/12/19 土曜日
日景 :編集部
絵本つれづれ, クレヨンハウスの絵本
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12月も半ば、冷え込みも厳しく、寒さにめげていましたが、
うれしくて、ぽっぽ! とあったまるおはがきをいただきました!
たにぐちちひろさん(4歳)より
サンタクロースになった「ぶたのぶたじろうさん」の絵に、
「くりすます おめでとう」のメッセージ!!
4歳のちひろさんのお誕生日に、「ぶたのぶたじろうさん」の本を
おばあちゃまがプレゼントしてくれて、お気に入りになったそうです。
たにぐちちひろさん、すてきなおてがみ、ありがとう。
クレヨンハウス東京店のテラスに夕闇がせまってきたころ、テラスの階段で、
セーターひとつで飛び跳ねながら、あそんでいた男の子がいました。
「きれいなツリーだね。おっきなまつぼっくり!」「あ、ろうそくがついた!」
「お花きれいだね」「ぼくんちも、ツリーかざったよ」
いろいろ話しかけてきてくれて、いっとき寒風を忘れさせてもらいました。
子どもたちのうれしい気持ちや笑顔は、
大人を動かす、天然のエネルギーですね。
もっと喜ぶ顔を見たい! そう思って、
みんながクリスマスを待ち望んでいます。
「ぶたのぶたじろうさん」の本にも、
「サンタになりました」というお話がありますよ。
『ぶたのぶたじろうさんは、いどをほることにしました。』の1話です。
クリスマスプレゼントに迷ったら、
その思いまで一緒に伝えてくれる絵本があります。
2009/7/14 火曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ
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こんにちは、編集部の吉原です。
今朝、とっても信じがたいできごとが起きたんです。
駅に向かって歩くわたしの頭上に、落ちてきたんです。
「びちゃっ」というニブイ音とともに、鳥の落としものが……!
キャー!! ほとんど頭頂部!
わなわなとふるえながらトイレに駆け込み、ほとんどシャワー状態で洗髪。
あああ、もう帰っていいですか~?
でも、きょうは朝イチから来客予定が……
ううう、くそーっ(←すみません)!
電車の扇風機に髪を乾かされながら、
わたしの脳裏に浮かんだのは、もちろんあの絵本でした。
ごめんなさい、もぐらくん。
わたしはこれまで、あなたの気持ちをわかったつもりになっていました。
さわやかな朝、穴から出たとたんに、犬のうんちを頭にのせることになってしまった
あなたの怒りを。
いまこそ、ともに叫ぼうじゃありませんか。
「うんちしたのは、だれよーっ!!」

『うんちしたのはだれよ!』
ヴェルナー・ホルツヴァルト/作
ヴォルフ・エールブルッフ/絵
関口裕昭/訳
偕成社/刊
1,365円
2009/6/18 木曜日
揚石 :編集部
絵本つれづれ
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今年の夏至は、6月21日です。
1年でいちばん昼が長くて夜が短いこの日、
電気を消して「キャンドルナイト」をたのしむひとときに、
こんな絵本はいかがでしょう……?
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『よぞらをみあげて』
ジョナサン・ビーン/作
さくまゆみこ/訳
ほるぷ出版/刊
1,260円(税込) |
眠れない夜、そっと窓を開けて、
外の空気をすいたくなること、ありませんか?
この絵本に登場する女の子も、
きょうだいや親が寝静まった後、眠れなくて、
窓から入る気持ちのよい夜の風に誘われ、ふとんをかかえて屋上へ。
大きな空の下で眠りにつきます。
とてもいいな、と思うのは、
子どもが屋上へ行く気配に気づいたおかあさんが、
その子が寝た後、そっとそばに寄り添うところ。
子どもの世界をじゃましないように見守り、
子どもの寝るかたわらで、あたたかい飲みものを飲みながら
夜空をながめている姿がすてきです。
子どもの頃は、自分では気づかなくても、
いつもこうして誰かに守られていたのだろうな、と。
そんなぬくもりを、思い出しました。
自分も屋上で深呼吸をしたような気持ちになれる絵本。
眠れない夜にも、おすすめです。
2009/4/24 金曜日
面屋 :大阪店
絵本つれづれ
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ドキドキ・ワクワクではじまったはずなのに、
こんなはずじゃなかったと、
すでに立ち止まり、迷いかけている方におすすめします。
荒井良二さんのすてきな「黄色」が気持ちをラクにしてくれますよ。
「ぼく」は、きょう、隣町までひとりでおつかいに行く予定。
ドキドキしすぎて、今朝はすごーく早く目が覚めちゃった。
不安でいっぱいの「ぼく」のところへやって来たのは、おひさま色の黄色いバス。
もこもこ、にこにこ、「乗りなよ」って合図してくれたから、
思わず乗っちゃったら、大きな広場に連れて行ってくれたんだ。
そこには、穴を掘るひと、本を読むひと、サッカーをするひと、
いろんなひとがいろんなことをしていてね、
たのしそうに! 一生懸命!
そんなみんなをじっと見ていたら、
不安なドキドキが、たのしいワクワクに変わっていったんだよ。
一生懸命の先からやって来るおひさま色の黄色いバス。
がんばりはじめたあなたにも、きっと来るはず!
2008/9/30 火曜日
吉原 :編集部
絵本つれづれ, 絵本作家さん
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渋谷区の松濤美術館で開催されていた展覧会に行って以来、
あらためて、大道あやさんの絵本に手が伸びるこの頃です。
いま手に入る大道さんの作品は少なめですが、
『あたごの浦』などは、何度読んでもフフッと笑ってしまいます。
展覧会ではその原画も展示されていましたが、
人間以外の生きものとも、まごころで通じ合っていた大道さんだからこそ、
あたたかいおかしみのある絵を描けたのだなあと、しみじみ思いました。
実は、会場で「あっ!」と声をあげそうになった絵がありました。
「ヘビのはなし」と題された3枚の絵。
これは、わたしたちクレヨンハウスの雑誌「月刊 音楽広場」(「クーヨン」の前身です)に掲載された作品でした。
以前、編集部に原画が保管されていた頃、拝見していたので、
こうしてたくさんのひとの目にふれること、うれしく思いました。
大道さんを訪ねて、広島のご自宅へ伺ったことがあります。
ちょうど『ヒロシマに原爆がおとされたとき』が出た頃で、
そのときにお聞きしたお話は、
『クレヨンハウス 絵本スクール』に掲載されています。
「わたしはね、子どもの本には、人間を出さないで、動物を出しとんの。
人間を描くのは難しいけど、犬や猫を描けば、それが人間にも通じるんですね。
動物をかわいがるこころは、平和に通じますよ」
そうおっしゃっていた、大道さん。
大道さんの絵にこころ震えたみなさんに、ぜひ読んでほしいなあと思って、
ご紹介させていただきます。
2008/8/19 火曜日
日景 :編集部
絵本つれづれ, 絵本作家さん
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今森光彦さんの写真展「里山」に出かけてきました。
ちょうど作品を前に、ご自身がお話されるギャラリートークがあり、
ちいさな子から、そのひいおばあちゃん・ひいおじいちゃんにあたる世代まで、
たくさんのひとが、今森さんのトークに、写真に、魅入られていました。
ご本人のお話を伺っていると、草も虫も、湖も森も、ひとも……
レンズを向ける対象への、あふれんばかりの愛情があるからこそ、
あのすごい写真が撮れるのだと、つくづく感じさせられます。
質問コーナーもあり、それに答えたことばが、強くこころに残りました。
里山を守るには、自然景観の保護というだけではない難しさがあるのだと。
いまは、里山に住む子どもも自然とあそぶことがなくなっている状況で、
その地に根ざしたひとびとの暮らしを守り、次世代に伝えていくことの難しさ。
でも、難しく、たいへんなことだと身構えるのではなく、
自分の身近にある、ちいさないのちに目を留めることからはじめよう、と
今森さんも、その写真も、教えてくれます。
この夏休み、東京では3つの写真展が重なり、大活躍の今森さん。
昆虫、里山、伊勢。3つのテーマで、それぞれ展開されています。
写真展「里山」は、大丸東京店・ミュージアムにて9/1まで。
次の週末(8/23・24)も、ギャラリートークがあるそうです。
お近くの方は、ぜひ。
行きたいけれど、行けないという方へ。
おうちにいながらにして、今森さんの仕事を堪能できるあれこれを
ピックアップしてみました!
どれでも、全部でも、ためしてみてください。
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1) 今森さんの写真絵本『わたしの庭』にひたる!
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目の前にあるのに、気づかずにいたことに、ハッとさせられます。
今回の「里山」写真展でも、先の「昆虫4億年の旅」(~8/17で終了)でも、
『わたしの庭』でおなじみの写真も、いくつかありましたよ。
▼『わたしの庭』

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2) クーヨン連載中「いきもの万華鏡」の切り絵にチャレンジ!
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はさみひとつで、摩訶不思議な自然のかたちが現れます。
9月号は「クズ」。花も、ツルに生えた微毛も、葉の虫食いまで表現。
本誌では写真で紹介している切り絵の型紙が、ダウンロードできます。
▼切り絵の型紙のダウンロード
http://www.crayonhouse.co.jp/home/cooyon/thiscooyon.htm
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3) 掲画家・熊田千佳慕さんとの対談から、今森さんの思いを知る!
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ふたりの「昆虫少年」の満面の笑顔に癒されます。
花や虫の生態画や絵本で知られる熊田さんは、今森さんの憧れ。
クーヨン9月号の[スペシャル対談]に登場しています。
▼クーヨン9月号

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4) 今森さんの世界を、もっともっと知る!
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里山塾や、昆虫ジャンボリーなど、参加・体験できるイベントも開催。
各地での展覧会の情報、絵本・写真集などのリストも。
▼今森光彦ワールド
http://www.imamori-world.jp/
2008/8/6 水曜日
面屋 :大阪店
絵本つれづれ
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夏休みに入って、早2週間が過ぎました。
予定表どおりに過ごせていますか?
夏休みに入ったらしたいこと「裏リスト」なるものがあれば、
まちがいなく第一位に輝くのは、やっぱり「朝ねぼう」ではないでしょうか?
この絵本の主人公スーザは、夏休みではなくても毎日おねぼうさんなのです。
なんてったって、一緒に住んでいるマリアおばさんに、
耳元でフライパンをガンガンガンと10回たたかれて、やっと起きるのですからね。
そんなねぼすけスーザがひとりで早起きをして向かった先は、丘を5つ越えたまち。
露店や商店街のお店を一つひとつ見て歩きます。
大好きなマリアおばさんの誕生日プレゼントに「とっておき」を見つけるために。
おばさんは何が似合うかな?
おばさんは何が好きかな?
おばさんは何をほしがっていたかな?
おこづかいの袋をにぎりしめ、それはそれは一生懸命にプレゼントを探すスーザがとってもかわいい一冊です。
読み終わったら、あなたもきっと、大好きなひとのために早起きをしたくなりますよ。
2008/5/3 土曜日
天田 :編集部
絵本つれづれ
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編集部の天田です。
GWまっただ中ですね! みなさんいかがお過ごしですか?
ただいま編集作業をすすめている「月刊クーヨン」7月号(6/3発売)では、
読者のみなさまの声を集めた石井桃子さんの翻訳・創作絵本の小特集を予定しています。
クーヨン読者のみなさまから
「親子2代で同じ絵本を一緒にたのしんでいます!」などのお声をいただいています。
このブログを読んだ方もぜひ、石井さんの絵本にまつわるエピソードをお聞かせください。
cooyon@crayonhouse.co.jp
さて、70年代生まれのわたしも、石井さんが携わられたたくさんの本を読んで育ちました。
そして、数ある作品のなかでも「これは読まなくては!」と思って読み逃していたのが、
50年ぶりに石井さんが改訳された『百まいのドレス』(2006年)です。
もとは『百まいのきもの』というタイトルでした。
写真の左は子どもの頃に読んでいたもので、1975年4月25日発行の12刷、380円!
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『百まいのドレス』(写真右)
エレナー・エスティス/作
石井桃子/訳
岩波書店/刊
1,680円(税込) |
このお話を読むたびに、ワンダをからかっていた少女たちのこころの変化にすなおに気持ちを重ね、その後のワンダがきっとすばらしい才能のつぼみを大事に育てたのではないかなぁなどと想像します。
改訳版もそれは変わりませんでした。
2冊を比べると、改訳の『百枚のドレス』は章立てがされていて、
ページ数も厚く装丁も異なります(表紙をはじめ絵が逆版になっているところがあります)。
出だしの文章も、言い回しや表現が違っていて、
百歳を目前にした石井さんが、すべての文章にあらたな息吹を吹き込まれたことに感銘を受けました。
改訳版のみに掲載の訳者のあとがきも必読です。
この連休中に旧訳、改訳両方を読み比べてみたいと思っています。
2008/4/29 火曜日
上田 :大阪店
絵本つれづれ
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こんにちは。大阪店の上田です。
春風が心地よい季節になりましたね。
毎朝通勤時に通り抜ける江坂公園の木々も、
つい先日までは幹と枝だけのはだかんぼうで寒そうにしていたのに、
今や枝という枝に明るいみどりの葉をつけて、
太陽の光を浴び、生き生きと輝いてとてもうれしそうに見えます。
そんなみどりのトンネルを毎日くぐり抜けてクレヨンハウスにやって来ると……
今、大阪店では木や草花の本を集めた「森の中で深呼吸」の絵本フェアを行っています。
フェア台に並んだ絵本は、どれもこれもみどり、みどり、みどり!
なんだかそれだけでマイナスイオンに包まれているような気持ちになります。
きょうはその中からおススメの1冊をご紹介。
『木はいいなあ』という、30年以上も前に出版され、
今も変わらず愛され続けている絵本です。
都市化が進むにつれ、子どもと自然との生活が失われていくのを嘆いた作者が、
幼い日に経験した木との素晴らしい生活をそのまま絵本にしたものです。
木に登ると遠くの方が見えます。枝に座ってじっと考えごとをすることもできます。
ことりや虫たちも棲む場所をつくります。
暑い日には木陰を作ってくれて、そこで休むこともできます。
木っていいなぁ……。心からそう思わせてくれる絵本なのです。
みなさんは木をじっくり見たことはありますか?
両手で幹を抱いたことがありますか?
木の名前を知っていますか?
木や草花のことをもう少しだけ知ってみることで、
毎日見る風景も少しだけ変わって見えてくるかも。
自然を楽しむ絵本を読んで、ぜひ本物の木や草花にも触れてみてください。

『木はいいなあ』
ジャニス=メイ=ユードリイ/作
マーク=シーモント/絵
西園寺祥子/訳
偕成社/刊
1,050円(税込)