2013/12/13 金曜日
長谷川: 編集部
クレヨンハウス出版の絵本
No Comments
こんにちは、編集部の長谷川です。
クレヨンハウスでは、12月5日に
新刊絵本『チーロの歌』を刊行しました。
「感覚をじょうずにつかうの」というこうもりかあさんのことばを
頼りに、
夜の森にひとり飛び立つチーロ。
たっぷりの冒険を終えて、かあさんの待つおうちへと帰ってきたチーロは
自信をつけて、ひとまわりもふたまわりもたくましくなっています。
『チーロの歌』の刊行を記念して、
12月8日にクレヨンハウス東京店1F子どもの本売り場で、
クイズと読み聞かせのイベントを開催しました。
こうもりにまつわるクイズでは、
世界最大のこうもりの実物大写真(翼を広げると2メート
ル!)を見て
子どもたちは歓声をあげてくれましたよ。
読み聞かせでは、絵にぐっと引き込まれる子どもたちのようすが印
象的でした。
自己肯定感を高め、生きる力をはぐくむ冒険の物語。
あたらしいことにチャレンジするすべてのひとに、贈りたくなる絵
本です。

『チーロの歌』
アリ・バーク/文
ローレン・ロング/絵
管啓次郎/訳
クレヨンハウス/刊
1,575円
2013/11/20 水曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
11月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『See Me Dig』
Paul Meisel/作
Holiday House/刊
2,048円(税込)
★穴掘りで見つけたのは宝もの? それとも……。★

穴掘りが大好きな犬たちは、ところかまわず掘りまくります。
ある日、掘ることに熱中するあまり、野原を穴だらけにして、
ほかの動物たちの怒りをかい、追い出されてしまいます。
ダメと言われても止められないのが犬の習性?
「ここ掘れワンワン」と言わんばかりに場所を変えて掘っていたところ、
土の中から鍵付きの不思議な箱を発見します。
力づくで箱を開けたら、たいへん!
海賊の亡霊たちが飛び出てきて……。
どの犬も得意げな表情を浮かべ、前足でカリカリと掘る姿は愛らしく、
犬好きはもちろんそうでないひとにもたまらないはず。
実は物語の主人公は作者の愛犬をモデルにしているそうですよ。
そして「P3コース」。
◆『The House on East 88th Street』
Bernard Waber/作
Hmh Books/刊
2,321円(税込)
翻訳版:『ワニのライルがやってきた』
小杉佐恵子/訳
大日本図書/刊
1,529円(税込)
★50年以上読み継がれている、知るひとぞ知るロングセラー★

東88番街の家に越してきた一家と、
その家に置き去りにされていたワニの出会いの物語です。
ワニの名前はライルといい、芸当ができるばかりか、
やさしくて気立てのよいワニでした。
そうじから小鳥の餌やり(!!)まで、
手伝いもすすんでするライルは、またたく間に一家に溶け込み、
かぞくの一員として愛されるようになります。
おまけに、街でも評判を呼び人気者となったライル。
そんな折、ライルの評判を聞きつけた元飼い主が、
ライルに興行させようと引き取りにきます。
泣く泣く別れるライルとプリムさん一家。
芸をして世界各地をまわるライルに、はたしてしあわせは?
感動のクライマックスは読んでのおたのしみです! |
|
2013/11/18 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」11月のご本を紹介します。
今月は、ほっこりする絵本。
寒い日は、せめて気持ちだけでもあたためてくださいね。
★絵本の中のクマが外の世界へとび出した!★

◆『Otto the Book Bear』
Katie Cleminson/作
Disney Press/刊
2,321円(税込)
<翻訳版>
『くまのオットーとえほんのおうち』
横山和江/訳
岩崎書店/刊
1,365円(税込)
オットーは、ある一家の本棚にならぶ、一冊の本の中に登場するクマ。
子どもたちが自分の本を開いて読んでくれるときが、いちばんの幸せです。
じつは、オットーにはもうひとつたのしみがあります。
それは、こっそり絵本を抜け出して、家の中をあれこれ探検してまわること。
ところが、ある日、オットーがいつものように探検に出ているあいだに
一家は引越してしまいます。
ひとり、とり残されたオットー。
新しい住みかを求めて、はじめて家の外に出てみると……。
外は、広くて、人がたくさんいて、せわしなくて、寒くて、ほこりっぽくて
本の中のように落ち着ける場所は、どこにも見つかりません。
疲れて、途方にくれたオットーがたどりついた先は……。
しっかりとられたアウトラインに、透明感のある色彩がほどこされた絵は
とてもキレイで、目を引きます。
作者のケイティ・クレミンソンは、ロンドン在住の新進絵本作家さん。
本書の中にも、あの有名な赤い2階だてバスが登場しているページがあります。
ぜひ、探してみてください。
みなさんも引越しのときは、気をつけてくださいね。
オットーのように、とり残されているコがいるかもしれませんよ。
|
2013/10/24 木曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
10月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『Go Away, Big Green Monster! 』
Ed Emberley/作
LB Kids/刊
1,775円(税込)
★グリーンモンスターをやっつけろ!★

絵本を開くと暗闇に浮かぶ、ふたつの黄色い光。
大きなグリーンモンスターの目玉だ。
長くて青い鼻、大きな口からのぞく尖った歯、紫色の髪……
ページをめくるたびに姿を現わすモンスターにハラハラ、ドキドキ。
物語の中盤からは、読者とモンスターとの一騎打ちがはじまります。
魔法のことばをくり返して、モンスターを退治しちゃいましょう!
セリフを言う声にも力がこもり、気分はまるで勇者!?
ハロウィン気分がぐっと高まるこの時期、
みんなが集まる場所で読めば盛り上がること受け合いです。
そして「P3コース」。
◆『Tops & Bottoms』
Janet Stevens/作
Harcourt/刊
2,321円(税込)
★賢いウサギ VS 怠けもののクマ★

裕福で怠けもののクマはいつも寝てばかり。
ある日、近所に住むウサギ一家が共同事業をもちかけます。
ウサギは畑を借りるお礼として、収穫物を半分に分ける約束をして、
クマに収穫物の上下どちらか好きなほうを選ばせます。
そこで、クマは上半分をもらうことに。
収穫期を迎えた秋、ニンジンと赤カブが実った畑で、
ウサギは約束どおり上半分の葉っぱだけをクマに渡し、
立派に育った下半分は自分たち用に持ち帰ります。
腹を立てたクマは翌年の収穫は下半分を選びますが……。
うまい話には裏があると言いますが、
みごとに騙されたクマには最後まで笑いが止まりません。
知恵を働かせて貧乏を乗り切ったウサギ、あっぱれ!
|
|
2013/10/16 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」10月のご本を紹介します。
今月お届けするのは『Creepy Carrots! 』。
“Creepy”とは、“気味の悪い”というイミ。
ハロウィン月にちなんで、ちょっぴりブキミなニンジンが登場するお話です。
★ブキミなニンジンにご用心!?★

◆『Creepy Carrots!』
Aaron Reynolds/文
Peter Brown/絵
Simon & Schuster/刊
2,321円(税込)
ウサギのジャスパーは、ニンジンが大好物。
とくにクラッケンホッパー・フィールドのニンジンは格別で
朝に、おやつに、学校帰りにと、好きなだけひき抜いては
むさぼり食べていました。
ところが、ある日、背後に気味の悪い気配を感じたジャスパー……。
そう、じつは、食べられてばかりのニンジンたちが
反撃に出はじめたのです。
ジャスパーとニンジンの攻防、勝つのはどっち?
一見ブキミでコワそうなストーリー展開ですが、
最後はニヤリと笑ってしまうオチがあります。
絵も、色のトーンは暗めながら、
ユーモラスなかわいさにあふれています。
2013年コルデコット・オナー賞受賞作でもあります。
食欲の秋、好きなものはたらふく食べたい!!
でも、ほどほどがカンジン、みたいですね。 |
2013/9/25 水曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
9月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『NURSERY RHYMES』
Roger Priddy/作
Priddy Books/刊
1,830円(税込)
★あそび歌と子守唄をうたって、英語をもっと身近に★

今月は伝承童謡を集めたCD付き絵本を紹介します。
タイトルの「ナーサリーライム」とは英米伝承童謡の呼称です。
日本では「マザーグース」の呼び名で親しまれていますが、
発祥の地イギリスでは「ナーサリーライム」がポピュラーだそうです。
絵本とCDに収録されている童謡は、
「きらきら星」で知られる子守唄「Twinkle Twinkle, Little Star」や
足の指を子ブタに見立てたあそび歌「This Little Piggy」、
「アルプス一万尺」の元歌「Yankee Doodle」など、盛りだくさんの22曲。
子ども向けの童謡は親しみやすく覚えやすいので、
はじめて英語にふれる子どものファーストブックとしてもおすすめです。
苦手な英語もメロディにのせれば、自然に口ずさめるようになるかも!?
そして「P3コース」。
◆『Fog Island』
Tomi Ungerer/作
Phaidon Press/刊
1,964円(税込)
★『すてきな三にんぐみ』で知られるトミー=アンゲラー、待望の最新作★

『すてきな三にんぐみ』『へびのクリクター』『キスなんてだいきらい』など、
独創的でユーモラスな作風が魅力のトミー=アンゲラー。
最新作は作者が暮らすアイルランドを舞台にしたミステリー。
グレートーンで統一された色彩が、
アイルランドの風土と神秘的な雰囲気を醸し出しています。
父親の小舟を借りて海あそびに出かけた兄妹は、
急な海流にさらわれて漂流してしまいます。
濃い霧が立ち込める中、小舟は何かに導かれるように“霧の島”に漂着します。
「足を踏み入れた者は、誰ひとり帰ってはこない」と噂されるその島で、
“Fog man”と名乗る老人と出会った兄妹は、島の秘密を知ることに……。 |
|
2013/9/13 金曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」9月のご本を紹介します。
今月お届けするのは、『Steam Train, Dream Train』です。
秋の夜長にオススメな“おやすみなさい”の絵本です。
★動物の乗務員たちと、夜の蒸気機関車へ★

◆『Steam Train, Dream Train』
Sherri Duskey/文
Tom Lichtenheld/絵
Chronicle Books/刊
1,870円(税込)
<翻訳版>
『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』
福本友美子/訳
ひさかたチャイルド/刊
1,365円(税込)
夜の闇を抜けて、シュッポシュッポと蒸気機関車が現れました。
駅で待ちかまえていたのは、動物の乗務員たち。
機関車が停まるやいなや、積荷をつみはじめます。
コンテナ車には、ブロックやプラモデル。
屋根のない貨車には、砂場用の砂。
タンク車には、色とりどりの絵の具。
冷蔵車には、巨大なアイスクリーム。
積荷をすべてつみ終えると、機関車は出発。
乗務員の動物たちも眠りにつきます。
次に停まるのは、また明日…。
乗りもの好きな子どもの、一夜の夢物語を描いたような本作は
ニューヨークタイムズ・ベストセラーリストで、
堂々の第1位を獲得しています。
韻をふんだ文章は、耳に心地よく、
読んでいるうちに、しぜんとまどろんでしまいそう。
夢の中に登場するのは、やっぱり蒸気機関車かな?! |
2013/8/21 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」8月のご本を紹介します。
今月は、『Pete the Cat and His Four Groovy Buttons』をお届けします。
夏休みのたのしい気分をさらに盛りあげてくれそう!
★ネコのピートと一緒にうたっちゃおう!★

◆『Pete the Cat and His Four Groovy Buttons』
Eric Litwin/文
James Dean/絵
Harpercollins/刊
2,142円(税込)
ネコのピートは、お気に入りのシャツを着てゴキゲンです。
なんてったって、シャツには、カラフルでカッコいいボタンが
4つもついているのですから。
ピートは、うれしくてボタンの歌までつくってしまいます。
ところが、ひとつのボタンがはじけとび、
転がってどこかへいってしまいます。
でも、ピートはへっちゃら。
そんなこともあるさと、うたい続けます。
すると、またひとつ、ボタンがはじけとび……。
さぁ、今度はどうする?
ピートのゴキゲンな気分が伝わってきそうな手描きの文字。
ボタン同様カラフルな色づかいのイラスト。
ゴキゲンにたのしいこの絵本は、すぐれたビギニング・リーダーズに贈られる
ドクター・スース賞の2013年度オナー賞を受賞しています。
ピートのファンになった方、
同じシリーズの『I Love My White Shoes』『Rocking in My School Shoes』などで
もっともっとピートのことを知ってくださいね! |
2013/8/14 水曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『Stanley Goes Fishing』
Craig Frazier/作
Chronicle Books/刊
1,848円(税込)
★気鋭のグラフィックデザイナーによる清涼感あふれる一冊★

早朝から魚釣りにでかけるスタンリー。
ボードで川を下り、釣り場に到着すると、
さっそく糸を垂らし、ひたすら待ちます。
ところが、釣れたのは長靴片っぽだけ。
長靴を引き上げようと、川面に目を向けたとき、
スタンリーはある奇想天外な考えを思いつきます。
釣り糸を青空に投げ入れると、驚くべきことが……。
余分なものをそぎ落としたシンプルなイラストと、
淡々としたストーリーの調和が心地よく、
読後は何とも言えない清涼感に包まれます。
暦の上では秋にもかかわらず、残暑が厳しい毎日です。
清涼感のある絵本を開いて涼むのもおすすめですよ。
そして「P3コース」。
◆『Make Way for Ducklings』
Robert McCloskey/作
Viking/刊
2,195円(税込)
翻訳版:『かもさんおとおり』
わたなべしげお/訳
福音館書店/刊
1,365円(税込)
★カモさん一家のお引っ越し、公園を目指して大行進!★

カモのマラードさん一家のお引っ越しを描いた、
あたたかでユーモアあふれる作品です。
カモのお引っ越しは、日本でもたびたびニュースに取り上げられますが、
本書のマラードさん一家も、警察官と街のひとびとの協力のもと、
8羽のヒナを引き連れ、お引っ越しをはじめます。
誇らしげな表情で街を闊歩するカモの親子が、おかしいやら、かわいいやら。
少しでも環境のいい場所で子育てをしたいと思う気持ちは、ひともカモも一緒なんですね。
さて、忘れてはならないもうひとつの見どころは、
物語の舞台であるボストンの町並みです。
ボストンパブリックガーデンやチャールズリバーなど、
実在の地名がたくさん出てきます。
マラードさん一家の終着点となるボストンコモン公園には、
母ガモと8羽のヒナたちのブロンズ像があるそうです。
絵本を片手にボストン観光……なんていうのもすてきですね! |
|
2013/7/17 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」7月のご本を紹介します。
今月は、『Mr. Gumpy’s Outing』をお届けします。
主人公のガンピーさんと一緒に
のんびりとした川くだりをたのしみましょう。
★ガンピーさんの小舟でゆ~らり川くだり★

◆『Mr. Gumpy’s Outing』
John Burningham/作
Henry Holt & Company/刊
2,079円(税込)
<翻訳版>
『ガンピーさんのふなあそび』
みつよしなつや/訳
ほるぷ出版/刊
1,260円(税込)
川べりに住んでいるガンピーさん。
ある日、小舟で出かけると
「乗せて」と、子どもたちがやって来ました。
「けんかしないならね」とふたりを乗せると、
今度は、ウサギがやって来ました。
「とび跳ねないならね」とウサギも乗せて進みます。
道中、ネコにイヌ、ブタにヒツジ……
次から次へと乗りこんで
川くだりの仲間はどんどん増えていきます。
やがて、ガンピーさんと約束したにもかかわらず
1匹、また1匹と騒ぎ出し……。
さぁ、どうなる、ガンピーさんの川くだり!
作者のJohn Burninghamは、イギリス出身。
アウトドアの最中でも、
しっかりティータイムをたのしむシーンが出てくるところに
お国柄を感じます。
ゆったりゆらゆら川くだり。
のんびりとした空気感が醍醐味です。
ドライブ版の『Mr.Gumpy’s Motor Car』もゼヒお試しください。
|