2013/7/17 水曜日
吉原 :編集部
絵本作家さん, イベント
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こんにちは、編集部の吉原です。
連休最終日のクレヨンハウスでは、たのしいイベントがありました。
新刊絵本『あーん』の発売を記念して、
下田昌克さんのお絵描きワークショップ。
子どもたちが描いた絵を、下田さんの絵が「あーん」と食べちゃう
ようなしかけでスタートしましたが、そのうちみんなのってきて、
下田さんと一緒にフリーなお絵描き大会に。

できあがった絵がこちら!

そして、サイン会では子どもたちの似顔絵も描いてくださるという、
大サービス!
ちょっと照れくさそうに、わざとヘンな顔をしたりする子どもたちを前に、
あっという間にその子の特徴をつかんで、
あっという間にそっくりに描き上げてしまう下田さん。
そのようすを、子どもたちもまたうれしそうに見ているのがイイんです。

似顔絵はこんなふうです。
カラフルですてきでしょう!?

『あーん』の原画展は18日(水)まで開催中。
下田さんのサイン本も追加でつくっていただいたので、
お早めにお越しくださいね。
2013/7/12 金曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『Two Little Monkeys』
Mem Fox/文
Jill Barton/絵
Beach Lane/刊
1,964円(税込)
★子ザルを狙う天敵とは?★

草原で仲良くあそぶ子ザルのチーキーとチー。
そこに、何者かが草むらに身を隠し、
2匹のもとにひっそりと近づいてきた。
急いで古い大木にはい登り、ぶるぶる震える2匹。
葉の茂みに隠れ、そっと間から覗いてみると、
ある恐ろしい動物の姿が……。
子ザルのチーキーとチーを狙う動物の正体は、
物語の終盤で明らかになります。
二兎を追う者は一兎をも得ずと言いますが、
さあ、どうなることでしょうか?
かんたんな単語を並べたリズミカルな文章と、
わかりやすいストーリー展開は、
はじめての読み聞かせにもおすすめですよ。
そして「P3コース」。
◆『How I Learned Geography』
Uri Shulevitz/作
Farrar Straus Giroux/刊
1,964円(税込)
翻訳版:『おとうさんのちず』
さくまゆみこ/訳
あすなろ書房/刊
1,575円(税込)
★作者の子ども時代を描いた自伝的絵本★

戦火に焼け出され、異境に住みはじめた少年とその家族。
ちいさな部屋を見知らぬひとたちと住み分け、
食べものにも困る生活を送るなかで父が買ってきたのは、
空腹を満たすパンでなく一枚の地図だった。
父に怒りを覚えた少年だったが、
その地図は少年の生活に大きな変化をもたらすこととなる。
地図を見ながら異国情緒あふれる各地の名前を歌のように唱えると、
少年は世界のどこへでも飛んで行けるようになったのだ……。
空想によって生み出される夢や希望は、少年に生きる力を与えます。
父親にはそのことがわかっていたのでしょう。
やがて大人になった少年は、世界で活躍する絵本作家になります。
その少年こそが、作者ユリ・シュルヴィッツさんです。
戦争や平和について考えるときにぜひ読んでほしい一冊です。
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2013/7/3 水曜日
吉原 :編集部
イベント, クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは、編集部の吉原です。
きょうからクレヨンハウスでスタートする原画展は、
ちょっと変わった趣向です。
新刊絵本『あーん』ができるまでに、下田昌克さんが
描いた絵。
使われなかった原画がホントにたくさんあるので、そ
の一部を公開しちゃいます。
「これを本番にしたい!」と下田さんが思ったくらい、
完成度の高いラフ。
デザイナー・祖父江慎さんの事務所で、ひたすら描か
れたワンシーン。
「←♡」など、原画脇にちいさく描かれた祖父江さん印。
絵本ができるまでの紆余曲折をご覧に入れます。
「絵本を描きたいひとの勉強になるんじゃない?」と
谷川俊太郎さんも。
下田さんが展示前夜に駆けつけてつくってくれた手描
きポップもたのしいですヨ。
期間中のワークショップでは、なんと下田さんがお子
さんの似顔絵入りでサインをしてくれます。
これは頼んでおきながら難ですが、豪華すぎま
す……。

『あーん』
下田昌克/絵
谷川俊太郎/ぷん
1,260円
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下田昌克さん『あーん』原画展
7/3(水)〜7/18(木)
★7/15(月・祝)下田昌克さん「お絵描きワーク
ショップ」&「似顔絵サイン会」
下田さんと一緒に、大きな紙の上でお絵描きしましょう。
クレヨンハウス・ママスタッフによる読み聞かせタイムも!
14:00〜(1時間程度)
終了後サイン会(サイン会は予約なしでも参加可)
場所:クレヨンハウス東京店 1F子どもの本売り場
定員:20名(要予約)
対象:あかちゃんからどなたでも
参加費:絵本『あーん』をクレヨンハウスでご購入く
ださい。
*電話でのご予約、当日受け取りも可です。
お申し込み:子どもの本売り場 tel.03-3406-6492(11:00〜19:00)
★谷川俊太郎さん&下田昌克さんWネームサイン本 20冊限定発売!

2013/6/27 木曜日
吉原 :編集部
クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは、編集部の吉原です。
やっとできました、谷川俊太郎さんの「あかちゃんから絵本」シリーズ最新作。
タイトルは『あーん』。
絵を描いてくれたのは、下田昌克さんです。
下田さんといえば、色鉛筆を使った精緻な似顔絵でおなじみですが、
今回はこれ以上ない!というくらいシンプルな線なのです。
「こういう絵のほうが難しい~!!」と下田さん。
何度も何度も描き直して、ついには、
デザインしてくれた祖父江慎さんの事務所で、
たーーくさん描いた中から、使う絵を選ぶことに。
どんな絵本かといいますと、
表紙のかわいいコが、「あーん」「ぱく」「ごくん」と、
食べて、食べて……。
オチはナイショです!
ヒントは表紙の「谷川俊太郎/ぷん」。
「文」ではなく「ぷん」なんです。
きっと、あかちゃんは笑ってくれると思います(笑)。

『あーん』
下田昌克/絵
谷川俊太郎/ぷん
1,260円
2013/6/24 月曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
6月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『The Biggest Kiss』
Joanna Walsh/文
Judi Abbot/絵
Simon & Schuster/刊
1,638円(税込)
★キスにはいろいろあるけれど、いちばんうれしいキスはどれ?★

ウサギやイヌはもちろん、
ちいさなアリから大きなゾウまでみんなキスが大好き。
お鼻に、ひじに、おなかに、キス! キス! キス!
アヒルたちは頬やからだにしたたる雨のキスに大よろこび。
雨の中、満面の笑みを浮かべたのしげに行進します。
わたしたちも雨のキスを受けとめていると思えば、
梅雨の憂欝な気持ちも上向きになりそうですね。
どうぶつたちのほほ笑ましいキスの数々に
最後まで頬が緩むこと受け合いです。
でも、みなさんにとっていちばんのキスは、
やっぱりあのひとの……ですよね!
そして「P3コース」。
◆『The Rainbow Fish』
Marcus Pfister/作
NorthSouth/刊
2,394円(税込)
翻訳版:『にじいろのさかな』
谷川俊太郎/訳
講談社/刊
1,890円(税込)
★世界的ベストセラー『にじいろのさかな』を原書で!

ページを開けば真っ青で涼しげな海の中、
夏の暑さも和らぐ一冊です。
ひかり輝くうろこをもつにじいろのさかなはいつもひとりぼっち。
美しさを鼻にかける傲慢な性格のため、
慕ってくるさかながいても見向きもせず、知らん顔。
ある日、ちいさなさかなが、にじいろのさかなに、
美しいうろこを一枚分けてほしいと頼みますが、怒鳴って追い払
います。
それを見た仲間たちはにじいろのさかなを避けるようになり……。
物語の終盤、にじいろのさかなのこころに大きな変化が芽生えます。
本当にたいせつなものはなんだろうと、深く考えさせられる作品です。 |
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2013/6/17 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」6月のご本を紹介します。
今月は、梅雨の時期らしく、雨降りのお話ですよ。
★突然の雨に街中が大混乱!★

◆『The Rain Came Down』
David Shannon/作
Blue Sky Press/刊
2,268円(税込)
<翻訳版>
『あめふりのおおさわぎ』
小川仁央/訳
評論社/刊
1,365円(税込)
ある朝、ポツリと雨が降りはじめました。
騒ぎ立てるトリたちに、ネコが毛を逆立て、
そのネコにイヌが吠えかかります。
イヌを叱るおとうさんの声で、あかちゃんが泣きはじめ
騒ぎを聞きつけた警官がパトカーを停めたため、道路は渋滞。
騒ぎは、次から次へ感染し、やがて街中に広がっていきます。
さて、この混乱いったいどうおさまるのでしょうか。
「なになに、何がおきたの?」と
思わず聞きたくなってしまうようなドラマチックな表紙。
この動きのある生き生きとした絵は、
『No,David!』で人気のDavid Shannonによるもの。
雨の日は、こんな負のスパイラルにまき込まれないよう
気をつけたいものですね。 |
2013/5/24 金曜日
早崎 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは、ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
5月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
◆『I Spy : A Book of Picture Riddles』
Jean Marzollo/文
Walter Wick/写真
Scholastic/刊
1,764円(税込)
翻訳版:『ミッケ!いつまでもあそべるかくれんぼ絵本』
糸井重里/訳
小学館/刊
1,428円(税込)
★写真の中に隠れているものたちをミッケしよう!★

アメリカで絶大な人気を誇るミリオンセラー絵本です。
日本でも「ミッケ!」のタイトルでご存じの方も多いはず。
ことばをヒントに写真の中に隠れているものたちを探し出す、
ゲーム感覚でたのしめる一冊です。
簡単なようで、なかなかむずかしく、
雑貨やおもちゃが乱雑に散らばる中から、
お目当てのものを見つけるのはけっこう大変です。
同系色の中にひっそりと隠れているものもあり、
カメレオン並みの隠れ技に驚かされることも。
こういうのって意外と子どもたちのほうが得意なんですよね。
趣向を凝らした写真は開くたびに驚きや発見があり、
何度でもあそべるのが人気の理由かもしれません。
中には見つけきれないものもあるかも!?
じっくりゆっくりたのしみましょう!
そして「P3コース」。
◆『This Moose Belongs to Me』
Oliver Jeffers/作
Philomel Books/刊
2,142円(税込)
★ヘラジカはだれのもの?★
イギリスの新進絵本作家による新作です。
表紙絵に描かれた少年とヘラジカが主人公。
ヘラジカの所有者だと名乗る少年は、
規則をつくりヘラジカを従わせようとします。
たとえば……
「ぼくの行くところにはいつもついてくること」
「レコード鑑賞中は静かにすること」
「ぼくの手に届かないものは下に落とすこと」などなど。
なんだか身勝手な規則ですね。
かわいそうなヘラジカさん……と思ったら、
どうやらヘラジカは従順な性格ではないようで、
規則なんておかまいなし! 勝手気ままに行動します。
しれっとした表情のヘラジカさん、
どうやら人間よりも一枚上手のようですよ。 |
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2013/5/20 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」5月のご本を紹介します。
今月は、オクセンバリーの2冊セットをお届けします。
★農夫にこきつかわれるアヒル、見かねた動物たちが企てた仕返しは★

◆『Farmer Duck』
Martin Waddell/文
Helen Oxenbury/絵
Candlewick Press/刊
1,134円(税込)
※CD付きペーパーバック版
<翻訳版>
『はたらきものの あひるどん』
せなあいこ/訳
評論社/刊
1,365円(税込)
ある農場に、すべての仕事をアヒルに押しつけ
自分は何もしない、なまけ者の農夫がいました。
毎日、家畜の世話をし、まきを割り、畑仕事をこなしたあと、
食事のしたくに、洗濯と、朝から晩まで休まず働き続けるアヒル。
とうとう、ある晩、アヒルはヘトヘトに疲れはててしまいます。
見かねた他の動物たちが、考えたある企て。
それは、いったい……?どんなに大変でも「Quack!」(ガア!)としか
言えないアヒルがとにかく、いじらしくて、けな気。
それにしても、農場の生活って実にさまざまな仕事があるのですね。
その忙しさとは対照的に、どこまでものどかで
平和に広がる田園風景が、印象的です。
★リズムのある文章が気持ちいい★

◆『We’re Going on a Bear Hunt』
Michael Rosen/文
Helen Oxenbury/絵
Aladdin Paperbacks/刊
1,008円(税込)
※ペーパーバック版
<翻訳版>
『きょうはみんなでクマがりだ』
山口文生/訳
評論社/刊
1,470円(税込)
“クマがり”に意気ようようと出かけたある家族。
草原をこえ、川をわたり、森をぬけて、
クマ穴にたどり着きますが、さて結果は……?次々と広がる大自然のけしきは、まるで一家と一緒にピクニックに出かけているよう。
リズミカルなフレーズのくり返しも、ワクワク感をもりあげます。
ぜひ、声に出してたのしみたい一冊。
『Farmer Duck』では、おもに動物の、
『We’re Going on a Bear Hunt』では、おもに子どもの
飛び跳ねるような躍動感あふれる、オクセンバリーの絵もぜひおたのしみください。 |
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2013/4/24 水曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」4月のご本を紹介します。
春は、知りたいことがいっぱい。
今月は、『Questions, Questions』 をお届けします。
★誰もが一度は感じる、自然の不思議と生命のなぞ★

◆『『Questions, Questions』
Marcus Pfister/作
NorthSouth/刊
1,964円(税込)
<翻訳版>
『おしえておしえて』
谷川俊太郎/訳
講談社
1,575円
わたしたちをとりまく世界には、知りたいことがたくさん。
種は、どうやって地面から芽を出すの。
春のあとには、なぜ夏がくるの。
浜辺には、いくつ貝があるの。
蝶はなぜ飛べるの。etc.etc.
簡単な文章で綴られているけれど
内容は、すこぶる哲学的。
でも、深く考えこむよりも
ページいっぱいに広がる色彩と
きれいに韻をふんだ文章のリズムを感じてみましょう。
そのうち、きっとこたえがひらめくかも……。 |
2013/4/23 火曜日
滝西 :編集部
クレヨンハウス出版の絵本
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こんにちは、編集部の滝西です。
クレヨンハウスはいま、ひとりの彫刻家に注目しています。
お名前は安藤栄作(あんどう・えいさく)さん。
あの東日本大震災の日、福島県いわき市に家族と暮らしていた安藤さんは、
津波によって自宅、アトリエ、数百体の作品、そして愛犬ユイを失いました。
原発事故の影響で福島県も離れることになり、現在は奈良県で暮らしています。
彫刻家・安藤栄作さんが、絵本作家・あんどうえいさくさんとして、
はじめてつくった絵本。それが、この『あくしゅだ』です。

『あくしゅだ』
あんどうえいさく/作
クレヨンハウス/刊
1,575円
震災のあと、安藤栄作さんはfacebookに「3.11を超える作家たちへ」を綴りました。
「さて、私達アーティストには今何ができるのだろう」と自らに問いかけ、「そんな時アーティストたちはその直感力とイメージ力、そして強じんなデッサン力で歴史や空間の全体像を見極め、人の存在の骨格となるメッセージをこれでもかというくらい世界に送り出してほしい」とのぞみ、絵本『あくしゅだ』として答えたのではないでしょうか。
いま、埼玉県にある「原爆の図 丸木美術館」では、彫刻展「安藤栄作展」と同時開催で、『あくしゅだ』の原画展が開催されています。
開催中にぜひご覧ください。
「安藤栄作展 光のさなぎたち」
開催中〜7月6日(土) 同時開催「絵本『あくしゅだ』原画展示」
原爆の図 丸木美術館(埼玉県東松山市下唐子1401)
お問い合せtel 0493-22-3266
>詳細は丸木美術館HP
わたしたち人間が、原発を手放し、
自然としっかりあくしゅできる日が、1日でも早く来るよう……。