2016/6/27 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで6月にお届けする絵本をご紹介します。
★紙の上に広がる無限の世界★
『Book』
David Miles/文
Natalie Hoopes/絵
Familius/刊
2,479円(税込)
本とは、白い紙に黒い文字が書かれているだけのもの。
ボタンもなければ、ボーナスポイントもつかず、音もない。
こんな書き出しではじまる本書。
はたして、本当にそうなのでしょうか。
主人公の少年と一緒に本の世界をのぞいてみましょう。
まず降り立ったのは、空中に浮かぶ町。
頂上にそびえる塔の上でひとつの鍵を手渡され、冒険へと送り出されます。
架空の生きものたち、はるかかなたの星、荒廃した世界を旅したあと
ちいさな明かりに導かれ、とうとうひとつの扉にたどり着きます。
もらった鍵でその扉を開けると……。
作者のDavid Milesさんが記した本の定義に
画家のNatalie Hoopesさんが美しい絵と豊かなイメージを加え
本がもつ可能性を存分に見せてくれています。
本は文字が書かれているだけの紙にすぎないけれど
そこには無限の世界が広がっています。
読者が自由にイメージをふくらますことができる、
これこそが、本の醍醐味といえるのではないでしょうか。
長雨ででかけるのがおっくうな日は
本を広げて自由に外の世界へでかけてみませんか。
2016/6/17 金曜日
横山 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは、ブッククラブの横山です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」でお届けした絵本を紹介します。
◆『Hop』
Jorey Hurley /作
Simon & Schuster /刊
2,624 円(税込)
★絵本で知る穴ウサギの生態★
ふかふかしたウサギの親子がかわいらしいこの絵本、
「hop」(ぴょんぴょん飛ぶ)、「play」(あそぶ)、「freeze」(固まる)など、
動きを表す単語だけで構成されたとてもシンプルながら、
ウサギの親子の暮らしが豊かに表現された一冊です。
草原で草を食べたり子ウサギをあそばせながらも
鳥やキツネなどの外敵を警戒する親ウサギ。
追いかけてきたキツネから逃げ込んだ先は、なんとモグラの巣の中。
実は、この絵本の主人公は「ワタオウサギ」という穴ウサギの一種。
北米に広く分布するウサギですが、巣穴で子ウサギを育てるほか、
実際にも絵本のように、ほかの動物の巣穴を利用することもあるそうです。
絵もシンプルなタッチですが、
見ているだけでもお話の情景やウサギのようすが伝わってくるように
特徴を捉えて描かれています。
単語だけの絵本は、ふだん英語絵本を読まない方や、
ちいさなお子さんでも気負わずにたのしめます。
ウサギたちに合わせて、表情豊かに読んでみてくださいね。
2016/6/16 木曜日
森 :ブッククラブ
英語絵本
No Comments
こんにちは。ブッククラブの森です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで6月にお届けする絵本を紹介します。
★雨がたのしみになります★
『Come On, Rain!』
Karen Hesse/文 Jon J Muth/絵
Scholastic Press/刊
2,624円(税込)
<翻訳版>
『ふれ、ふれ、あめ!』
カレン・ヘス/作 ジョン・J・ミュース/絵 さくまゆみこ/訳
岩波書店/刊
1,404円(税込)
今回の絵本は、梅雨の季節にぴったりの、自然の恵みあふれる「雨」の絵本です。
真夏のニューヨークの街はカンカン照りで、雨が待ち遠しい日々です。
あまりの暑さに庭の草木もひとびともグッタリ。
「雨! 降って!」と、少女テッシーは夏の空に向かって言います。
やがて雲が空に広がり、雨が降りそうな気配がしてくると、
みんな大騒ぎ。水着に着替えて雨を待ちかまえます。
水着で友だちみんなではしゃぎおどるテッシーたちの姿。
大人も一緒におどりたくなるようにたのしそうな場面で、
自然の恵みへのよろこびが表れています。
水彩で描かれた絵も、涼しげでありながら躍動感あふれてさわやか。
毎日のように降る雨に気分がゆううつになることもありますが、
この本を読んで、梅雨を明るい気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。