2014/12/1 月曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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安藤栄作さん
あんどう・えいさく
『あくしゅだ』
2013年/クレヨンハウス
●デビュー作の思い出
原画を描きはじめたのが東日本大震災の1年半後だったので、まだ社会全体にこれからどういうふうに生きていったらよいのかという空気感が強い時期だった。震災当時、福島に住んでいた私も津波と原発事故で被災し、何を頼りに生きていったらいいのか模索中だった。どんなことがあっても私たちが海と山と大空を愛し、そして人間をいとおしむ心が、この先の時代を再生させていくと思い、その願いを絵本に込めた。たくさんのひとの心のずっと奥のほうで、感じてもらえたら幸せだ。
●作家をめざすひとへのメッセージ
その時代や流行りに合わせた描き方やストーリーやページの展開を取り込むのも大切ですが、どんな時代、どんな状況の社会にも通用する価値観や温かさにも挑戦してください。それはひとりのアーティストである前に、ひとりの人間としての喜びや満足感に繋がっていくと思います。
●安藤栄作さんのページ
フェイスブック/https://www.facebook.com/profile.php?id=100003315392866
●安藤栄作さんの絵本
『あくしゅだ』
クレヨンハウス/刊
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2014/11/7 金曜日
絵本town
特集・あの作家さんのデビュー作!
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ぱくきょんみさん
ぱく・きょんみ
『れろれろくん』
岡崎乾二郎/絵 2004年/小学館
●デビュー作の思い出
幼いころから、道ばたで聞こえる声に惹かれていました。だんだん大きくなって、道が交差するところで、仲のいいともだちとおしゃべりするようになり、声声声が内部にたまっていきました。ずいぶんおとなになりまして、声の持ち主にもう会えなくても、じぶんでものがたりをつくって入っていけば、またおしゃべりできるなあ、なんて、かんがえていたのでした。
●作家をめざすひとへのメッセージ
じぶんのことばであるかぎり、表現にはなりません。
じぶんの線であるかぎり、表現にはなりません。
というか、奥深い世界にようこそようこそ!
●ぱくきょんみさんの詩集
『何処何様如何草紙』
書肆山田/刊
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2014/11/7 金曜日
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特集・あの作家さんのデビュー作!
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岡﨑乾二郎さん
おかざき・けんじろう
『かく』(中面見開きより)
岡崎乾二郎・ぱくきょんみ/文 岡崎乾二郎/絵
ブリタニカ絵本館「ピコモス」第17巻/1983年/日本ブリタニカ
●デビュー作の思い出
一生で一冊だけで、いいような絵本にしようと、力がこもって三回ほど転んで、でんぐり返ししたような記憶があります。
●作家をめざすひとへのメッセージ
誰でも最初にみた本は絵本ですから、最初にみた世界の光景と同様、記憶に焼き付いているものです。みんなをまっている世界はこんな世界なんだよ、存外すてたものではないよ、という気持ちがする絵本がいいなあ。
●岡﨑乾二郎さんのページ
ホームページ/http://kenjirookazaki.com/
●岡﨑乾二郎さんの絵本
『ぽぱーぺぽぴぱっぷ』
谷川俊太郎/作 クレヨンハウス/刊
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2014/10/6 月曜日
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島田ゆかさん
しまだ・ゆか
『バムとケロのにちようび』1994年/文溪堂
●デビュー作の思い出
着色した絵を32ページ分すべて描いたのは、これが初めてでした。思っていた以上に大変な作業だったので、最後の1枚を編集の方に手渡した時は、心底ホッ として全身の力が抜けました。あまりの安堵感に、その後は歩いていても電車に乗っていても、口元がヘラヘラと勝手にゆるんでしまって困りました。
●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本を作るのは、とても根気のいる仕事です。あまり最初から最後まで真面目に全力で必死にやろうとしすぎると、くたびれ果ててしまって、楽しいはずの絵本が辛いものになってしまいます。肩の力を抜いて少し自分を楽にしてあげると、案外スルッと面白いものが出来たりするのかも。
●島田ゆかさんのページ
ホームページ/http://www.bamkero.com
●島田ゆかさんの最新刊
『Bam and Kero’s sunday
バムとケロのにちようび 英語版』
クリストファー・ベルトン/訳
文溪堂/刊
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2014/8/19 火曜日
絵本town
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新宮晋さん
しんぐう・すすむ
『いちご』1975年/文化出版局
●デビュー作の思い出
ニューヨーク郊外の彫刻家イサム・ノグチさんのアトリエを 訪ねた折、デザートに鉢に山盛りのイチゴが出た。尊敬するノグチさんの前で興奮気味だった僕は、大好きなイチゴに付いてなら本でも何でも描けますと、思わず言ってしまった。それがきっかけで、初めての絵本『いちご』が生まれた。それまでは、絵本を描くなんて思ってもみなかった。
●作家をめざすひとへのメッセージ
普段大きなスケールの彫刻を作っている僕にとって、絵本という のは、はじめから終りまで全て自分の手で作れる、小さな宇宙のようなものだ。子どもから大人まで、誰でもが楽しめる。こんな素敵な表現手段は他にはないだろう。思い切り楽しんでほしい、というのが、僕からのメッセージだ。
●新宮晋さんのページ
ホームページ http://susumushingu.com
新宮晋 風のミュージアム/ホームページ http://windmuseum.jp
新宮晋 風のミュージアム/フェイスブック https://facebook.com/windmuseum
●新宮晋さんの最新刊
『ちいさなふしぎな森』
BL出版/刊
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2014/8/19 火曜日
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工藤ノリコさん
くどう・のりこ
『コバンツアーかぶしきがいしゃ』1999年/偕成社
●デビュー作の思い出
本にしてもらえると決まったときのうれしさは、生涯忘れられません。 偕成社の廊下の感じや、駅までの道を、いまも思い浮かべることができます。 この気持ちを忘れずに、1冊1冊、同じように感謝して描いていきたいと思います。
●作家をめざすひとへのメッセージ
もしもなかなかうまくいかなかったとしても、あきらめずにがんばって続けていると、 いつかだんだんと道がひらけてくると思います。私も挑戦中です。たのしい気持ちで、いっしょにがんばりましょう。
●工藤ノリコさんのページ
ホームページ http://www.buch.jp
ツイッター https://twitter.com/noriko_kudoh
●工藤ノリコさんの最新刊
『ピヨピヨはじめてのキャンプ』
佼成出版社/刊
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2014/8/18 月曜日
絵本town
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宇野亜喜良さん
うの・あきら
『いぬ えとおはなし』1957年/エンゼル社
*現在お取り扱いできません(画像提供/グラフィック社)
●デビュー作の思い出
『いぬ』 の中の何点かの作品が、絵本のイラストレーションを描いた最初です。その後『どうぶつ』、そしてはじめて1冊を描いた『青い鳥』ができて、その後『せむしの仔馬』を描き上げた時、この出版社はなくなってしまったのでした。
●作家をめざすひとへのメッセージ
それぞれの方法や、生きかたがあると思います。やっぱり好きなやりかたで展開してください。スタッフと共有する時間を楽しく、そして絵を描く時間を愛しいものにすることが絶対に必要です。
●宇野亜喜良さんの最新刊
『宇野亜喜良 AQUIRAX WORKS』
玄光社/刊
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2014/8/14 木曜日
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真珠まりこさん
しんじゅ・まりこ
『A Pumpkin Story』1998年/Greene Bark Press
『かぼちゃものがたり』2000年/学研
●デビュー作の思い出
私のはじめての絵本は、1998年にアメリカで出版された『A Pumpkin Story』です。ニューヨークに住んでいた時に受講していた、美大の絵本のクラスで作りました。
アメリカ人のクラスメートたちは、手を挙げて自分の作品を積極的に発表したり人の作品にも意見をしたり、とても熱心で、恥ずかしがらずにがんばって、やりたいことがあればそう言って努力をすればいいのだと教えられました。お話の組み立て方や英語の文章の書き方、リズム感など、先生だけでなく、クラスメートの意見からも学ぶことが多かったです。
お話を作り、黒のマジックで絵を描いてコピーし、それを本の形に貼り付けてダミーブックを作りました。カラーの絵のコピーも見本として2、3枚つけて出版社に送りましたが、なかなかいい返事をもらえないまま帰国することになり、あきらめかけていました。
『A Pumpkin Story』 を出版してくれたのは、最後に送った10社目の出版社で、日本に戻ってから、「この条件でよければ、出版のための契約書を送ります」というお返事をいただきました。私の人生の中で、いちばんうれしかったことのひとつです。
●作家をめざすひとへのメッセージ
本当にやりたいことがあれば、あきらめずにがんばってください。
●真珠まりこさんのページ
ホームページ http://www.marikoshinju.com/
フェイスブック https://ja-jp.facebook.com/mariko.shinju
ツイッター https://twitter.com/marikoshinju
●真珠まりこさんの最新刊
『イカになあれ』
講談社/刊
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2014/8/6 水曜日
絵本town
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竹内通雅さん
たけうち・つうが
『かぼちゃにしたら・・・』1996年/講談社
*現在お取り扱いできません
●デビュー作の思い出
絵本に関心があったわけではないのだけれど、編集者の友人に「あなたは絵本が作れそうだから、絵本やらない?」と誘われました。「いいよ~、やるやる」って安請け合いしたものの、当時イラストレーターとしての仕事が多忙だったのと、いざ絵本を作るとなると「う~ん、いったいどうしたらいいの?」状態が続き、依頼されてから出版までに5年もかかってしまいました。それが40歳ちょい手前のことでありました。 『かぼちゃにしたら・・・』は内容も絵肌も、かなりシュールで重厚な作風です。自分では今でも、いい絵本だなあ、好きだなあ、と思ってるんだけれど、たぶんもう売ってないよ。残念ね。
●作家をめざすひとへのメッセージ
絵本の絵は、上手くないほうがいいって言う人もいるけど、そんなことはないですよ。人間の仕事は、実は何をするにしても技術が必要なものなんです。世の中で絵本作家だけが、技術の鍛錬や習得を免除されてるなんて、そんなことあるわけないもん。 最低限、自分の表現に見合った絵を描けるくらいの技術は習得したほうがいいですよ! このおじさんは感性だけで絵本を描いていると思われがちだけど、そんなことはないんです。まあ、構築と破壊を繰り返してはきましたけれども……。
●竹内通雅さんのページ
ブログ http://tugablue.exblog.jp/
ツイッター https://twitter.com/TU_GA
●竹内通雅さんの最新刊
『じごくのさたもうでしだい』
もとしたいづみ/文
ひかりのくに/刊
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2014/8/6 水曜日
絵本town
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中辻悦子さん
なかつじ・えつこ
月刊絵本フレンドシリーズ第4巻第2号
『ふうせんのたび』 難波尚子/文 1976年/新進
●デビュー作の思い出
1976年5月1日発行。当時、美術活動と同時にデパートの宣伝部で広告デザインの仕事をしていたので、印刷物のための原稿作りと同じように墨版だけを描いて色の部分をカラーチップで指定するという方法で絵本の原稿を作っていました。グラデーションも%(パーセント)で指定していたので、色付きの原画が残っていないことが、今となっては残念に思います。はじめての絵本は、文をいただいてから絵を描いたので、自分の中でどれだけお話の夢をふくらませるかというところに苦心しました。
●作家をめざすひとへのメッセージ
子どもにおもねることなく、自分の気持ちと子どもの心のピントがあう位置を見つけて、新しい表現方法で絵本の世界が広がるよう、楽しく考えて制作することを自分にも言い聞かせながら、絵本作家を志す方々にも応援メッセージとして贈ります。
●中辻悦子さんの最新刊
『あみだだだ』
谷川俊太郎/文 元永定正/絵 中辻悦子/構成
福音館書店/刊
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