絵本とクレヨンハウスについて
クレヨンハウスは、東京店(表参道)、大阪店(江坂)、それぞれに子どもの本の専門店があります。 子どもたち、絵本大好きな大人たちが、毎日たくさんやってきます。 「専門店」は、皆さまによい絵本を紹介することはもちろん、「読者と作家を結ぶこと」も大事な仕事であると、わたしたちは思っています。専門店として、作家と読者の距離をちぢめたいスタッフも「しっかり読んで知っている」ことが求められます。 毎月出版される絵本も、膨大です。 とくに最近は出版点数が増えています。 読んだ絵本は、毎月スタッフ集合して開かれる「新刊会議」で、自由に意見や感想を述べ合います。 たのしいけれど、きびしい会議。 「この絵本をロングセラーにしたい」「この絵本を気に入る読者がいます」といった意見が飛び交い、どの本に力を入れるか、ブッククラブ(絵本の定期お届け便)の新刊コースの本を何にするか、が決まります。 東京店も大阪店も、毎月「子どもの本の学校」を開いています。 ちなみに日本では本屋が年々少なくなって(30年の間に、2万軒も減って、1万6千軒になってしまったんですよ!)、だれもが自由に絵本を入手できなくなっています。 絵本専門店はワンダーランド。 |
すわり読みOK! と31年前にスタートした絵本専門店は、まいにち色々な人が訪れ、まいにち色々なことが起き、まいにち意外なナゾがうまれるワンダーランドです。 東京店店長、吉村厚子。大阪店店長、山本能里子より。 |
「どんな絵本がいいかについては、ブッククラブのパンフレットや、『絵本town』をおすすめしています。パンフレットの選書は、わたしたちが、こころを込めて選んでいるからです。『絵本town』は、25年以上お送りしてきたブッククラブの、読者の声が載っています。一冊の絵本を、どんなふうにちいさな子が受け止めたか、よろこんだか、その姿を見ておかあさんがどんなに感動したかが25年分載っています。『クレヨンハウス通信』で発表してきた声を、30年分まとめたものです。あらためて読んでみて、わたしも感動し直しましたから」(吉村) |
ブッククラブがはじまるきっかけは、表参道にクレヨンハウスが誕生して1年経った頃。 北海道から単身赴任されていたおとうさんの、「毎月娘に絵本を送っているんですが、絵本を選ぶのって、難しいですね」ということばから、選書のお手伝いがはじまりました。 「娘に電話をすると、もう絵本の話ばかりです。うれしいもんですねえ」 毎月1冊、絵本を贈る。なんてすばらしい仕事でしょう!ここから、わたしたち自慢のブッククラブがはじまりました。「どんなに子どもがよろこんだか」「1冊の絵本への子どもの反応」「何度も読まされて、読まされて」……、 絵本をお届けしたご家族から、はがきやお手紙が届きます。スタッフ一同感激です。 そうしたお客さまの声を『クレヨンハウス通信』として載せることにしました。 |