■絵本で残暑お見舞い申し上げます!

英語絵本

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Stanley Goes Fishing
Craig Frazier/作
Chronicle Books/刊
1,848円(税込)

★気鋭のグラフィックデザイナーによる清涼感あふれる一冊★

早朝から魚釣りにでかけるスタンリー。
ボードで川を下り、釣り場に到着すると、
さっそく糸を垂らし、ひたすら待ちます。
ところが、釣れたのは長靴片っぽだけ。
長靴を引き上げようと、川面に目を向けたとき、
スタンリーはある奇想天外な考えを思いつきます。
釣り糸を青空に投げ入れると、驚くべきことが……。

余分なものをそぎ落としたシンプルなイラストと、
淡々としたストーリーの調和が心地よく、
読後は何とも言えない清涼感に包まれます。

暦の上では秋にもかかわらず、残暑が厳しい毎日です。
清涼感のある絵本を開いて涼むのもおすすめですよ。

そして「P3コース」。

◆『Make Way for Ducklings
Robert McCloskey/作
Viking/刊
2,195円(税込)

翻訳版:『かもさんおとおり
わたなべしげお/訳
福音館書店/刊
1,365円(税込)

★カモさん一家のお引っ越し、公園を目指して大行進!★

カモのマラードさん一家のお引っ越しを描いた、
あたたかでユーモアあふれる作品です。

カモのお引っ越しは、日本でもたびたびニュースに取り上げられますが、
本書のマラードさん一家も、警察官と街のひとびとの協力のもと、
8羽のヒナを引き連れ、お引っ越しをはじめます。
誇らしげな表情で街を闊歩するカモの親子が、おかしいやら、かわいいやら。
少しでも環境のいい場所で子育てをしたいと思う気持ちは、ひともカモも一緒なんですね。

さて、忘れてはならないもうひとつの見どころは、
物語の舞台であるボストンの町並みです。
ボストンパブリックガーデンやチャールズリバーなど、
実在の地名がたくさん出てきます。
マラードさん一家の終着点となるボストンコモン公園には、
母ガモと8羽のヒナたちのブロンズ像があるそうです。
絵本を片手にボストン観光……なんていうのもすてきですね!