ブッククラブが選んだ、クリスマスの洋書

英語絵本

「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
12月の洋書コースのご紹介です。

2007年最後の月、そしてクリスマスの月ということで、
いつも以上に力を入れて、選書しています!
3冊の表紙を見ただけでも、「ちょっと手元に置いてみたいな~・・・」
「おうちにあったらすてきかも・・・!」と思っていただけるんではないでしょうか?

◆P1(ようこそコース):
『Goodnight Moon 123』
Margaret Wise Brown/原著
Clement Hurd/絵 
Harpercollins Childrens Books/刊
2,321円(税込)
ハードカバー
●『おやすみなさい おつきさま』の原書から生まれた、数の本。
オリジナル『Goodnight Moon』の絵から、ウサギや風船などいろいろな要素を抽出、
数を1から順々に数える本に再構成した姉妹本で、新刊です。
絵本のなかの子ウサギといっしょに、人間の子どもたちもぐっすり眠れそうです。
◆P2(じっくりコース):
『The Little Match Girl』
Hans Christian Andersen/文
Kveta Pacovska/絵
Putnam Pub Group/刊
2,594円(税込)
ハードカバー
●アンデルセンに見せてあげたい、アバンギャルドな『マッチ売りの少女』
原作は「古典」でも本書はスタイリッシュな前衛で、原作者は目を丸くしそうです。
事切れる直前に少女が見たイメージを再現した数ページは圧巻です。
◆P3(どきどきコース):
『The Wall:Growing Up Behind the Iron Curtain』
Peter Sis/作
Farrar Straus & Giroux/刊
2,457円(税込)
ハードカバー
●「鉄のカーテン」の向こうで過ごした絵本作家の子ども時代
旧チェコスロバキアに生まれ、自由を求めてアメリカに移住するまでの故国での日々を、個人史と自国史を平行して描いた、壮大な絵本です。
「自由な環境で絵を描きたい」という作家の魂の叫びが聞こえるようです。

P3(どきどきコース)は新着洋書をお届けするコースですが、
いつも選書に1番悩むコースでもあります。

今回お届けする『The Wall』は、自由のすばらしさが伝わってくる一冊です。
共産主義国チェコスロバキアに生まれ、
多くの弾圧のなかで自由に絵を描けなかった苦しみを表すかのように、
グレーと赤を主体とした色みで展開していくこの本。
そこへ突如として現れる色鮮やかなビートルズ!!
自由へのあこがれがぎゅっとつまっています。

他にもBeach Boys、The Rolling Stones 、Elvis、The Who
なども紹介されているので、音楽好きな方にもぜひ読んでもらいたい一冊です。