■ロンドンの新進作家の絵本です
2013/11/18 月曜日
高橋 :ブッククラブ
英語絵本
こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」11月のご本を紹介します。
今月は、ほっこりする絵本。
寒い日は、せめて気持ちだけでもあたためてくださいね。
★絵本の中のクマが外の世界へとび出した!★
◆『Otto the Book Bear』
Katie Cleminson/作
Disney Press/刊
2,321円(税込)
<翻訳版>
『くまのオットーとえほんのおうち』
横山和江/訳
岩崎書店/刊
1,365円(税込)
オットーは、ある一家の本棚にならぶ、一冊の本の中に登場するクマ。
子どもたちが自分の本を開いて読んでくれるときが、いちばんの幸せです。
じつは、オットーにはもうひとつたのしみがあります。
それは、こっそり絵本を抜け出して、家の中をあれこれ探検してまわること。
ところが、ある日、オットーがいつものように探検に出ているあいだに
一家は引越してしまいます。
ひとり、とり残されたオットー。
新しい住みかを求めて、はじめて家の外に出てみると……。
外は、広くて、人がたくさんいて、せわしなくて、寒くて、ほこりっぽくて
本の中のように落ち着ける場所は、どこにも見つかりません。
疲れて、途方にくれたオットーがたどりついた先は……。
しっかりとられたアウトラインに、透明感のある色彩がほどこされた絵は
とてもキレイで、目を引きます。
作者のケイティ・クレミンソンは、ロンドン在住の新進絵本作家さん。
本書の中にも、あの有名な赤い2階だてバスが登場しているページがあります。
ぜひ、探してみてください。
みなさんも引越しのときは、気をつけてくださいね。
オットーのように、とり残されているコがいるかもしれませんよ。
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