<絵本town特集>降矢ななさんのデビュー作
2014/5/16 金曜日 特集・あの作家さんのデビュー作!降矢ななさん
ふりや・なな
『めっきらもっきらどおんどん』
長谷川摂子/作
1990年/福音館書店
●デビュー作の思い出
はじめての絵本作りを長谷川摂子さんとご一緒できたことは、私にとって大きな宝物だと思っています。
長谷川さんの子どもへのまなざしや絵本に対する真摯な姿勢を思い出すと、今も背筋がのびる思いです(私は、気をつけていないと背中が丸まりがち)。
苦労したのは、主人公の男の子を描くことです。表情や動作を大げさにするとマンガっぽくなってしまうし、プロポーションなど気をつけすぎると、絵が硬くなり、子どもの持つエネルギーが表現できない。子どもを描くことは、とても難しいです。
●作家を目指す方々への応援メッセージ
これ、難しいです。自分は応援してあげられるような立場ではないから。
新しい感覚の力強い作品が生まれてくると、私自身も「ややや……、すごいのが現れたな。くやしぃ~! こんな面白い絵本、作ってみたい。わたしも、がんばらないと」と力が湧いてきます。そういう作品を見せてくださいね。
お互い刺激を受け合いながら、絵本作りしていけたら嬉しいです。どうぞよろしく。
●降矢ななさんの最新刊
『かまきりとしましまあおむし』
澤口たまみ/文
農山漁村文化協会/刊