金子みずゞを読みたい日。

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本

きょう3月10日は、詩人・金子みすゞが26歳で亡くなった日、
故郷の山口県長門市では、みすゞ忌が行われていることでしょう。

「みんなちがって、みんないい」
というフレーズでおなじみの「私と小鳥と鈴と」はじめ、
みずみずしい感性の詩512篇を残しています。

この詩のフレーズを思いおこすときは、
いつも吉岡しげ美さんの歌のメロディになっています。
歌になると、詩のことばがさらに強く、からだのなかに浸透していく感じです。

『金子みすゞをうたう~みんなを好きになりたいな』は、
吉岡さんのエッセイと歌の楽譜をまとめた本です。

『金子みすゞをうたう~みんなを好きになりたいな』 『金子みすゞをうたう~みんなを好きになりたいな』
吉岡しげ美/著
はたよしこ/絵
クレヨンハウス/刊
1,523円(税込)

20年以上、みすゞの詩をうたってきた吉岡さんが、
人生の節々で、みすゞの詩に励まされてきた、その思いを綴っています。

はたよしこさんの生命力みなぎる絵が、とても素敵です。

春に生まれ(1903年4月11日)、春に旅立ったみすゞの詩は、
春に芽吹くいのちのようでもあり、
見るものにいとしさといのちのふしぎを感じさせてくれるようにも思います。