<絵本town特集>今井彩乃さんのデビュー作

特集・あの作家さんのデビュー作!

いまいあやのさん
いまい・あやの


『The 108th Sheep』
2006年/Bloomsbury

『108ぴきめのひつじ』
2011年/文溪堂

デビュー作の思い出
この絵本のもとになった作品は、2003年にボローニャ絵本原画展に入選した絵で、当時は5枚しかありませんでした。その時、原画展をイタリアで見たという、イギリスの編集者が連絡をくれて本にすることになりました。ストーリーはおおまかに決まっていたので、そこから一緒に練り上げていき、絵本作りについて何も知らなかった私は場面割やデザインのことなど、教えてもらいながら場面を描き足していき、3年かかって出版されました。原画は黄土色の背景に鉛筆画というシンプルなものだったので、デザイナーが入れてくれた赤の枠や文字、選んだフォントや紙によって、こんなに本にしたときに印象がかわるのかとびっくりしました。自分の生まれたイギリスで、初めての自分の絵本が形になった事は、とにかくうれしかったです。

●作家をめざすひとへのメッセージ
自分のことを思い返してみてもそうですが、子ども時代に読んだ読みものは、そのひとの記憶に深く関わることになるので、そういった仕事に携われるのは大きなことだと思います。その気持ちを忘れずに、いつもできるだけ良いものを作ることを目指して頑張りたいですね。

いまいあやのさんの最新刊


ベルナルさんのぼうし
BL出版/刊


>> デビュー作特集 作家一覧を見る