ブッククラブ5月の洋書は、あのロングセラー!

英語絵本

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P2コース:『ちいさな家』と一緒に「幸せとは」を考える

The Little House
◇Virginia Lee Burton/作
Houghton Mifflin/刊
◇2,016 円(税込)

ヒロインは「ちいさな家」自身で、副題にはHer Storyとあります。長生きのヒロインと一緒に、3世代くらいの人間の歴史を見ていきます。彼女は田園に生まれたのに、周囲の環境がどんどん変わり、しまいには大都会の真ん中にぽつりと残ってしまう。大都会は、ここでぜんぜん美しいものとして描かれていません。彼女は「幸せ」なことに、また田園に帰ることになります。
都会に住みっぱなしの人間には、何が「幸せ」なんだろう……。

今回は1942年刊の、ロングセラー中のロングセラーを。
四季を感じられることの喜び、自然の美しさなど、
「便利になること」の代償がこころにしみます。

おとなになって読み返してみると、より感慨深いものがあるのではないでしょうか?

P2コース(じっくりコース)では、日本語の翻訳版が出版されているものを選んでいます。

先月、惜しくもこの世を去られた、石井桃子さん訳の『ちいさいおうち』と読みくらべてみるのもすてきですね。
原書も翻訳版も両方手元に置きたい1冊です。