離れていても息はぴったりだよね、パパ!
2008/5/30 金曜日 絵本つれづれ
きょうは久しぶりにパパに会う日。
ホットドックを食べて映画を見て、
久しぶりに会ったって、ふたりの息はぴったりのまんま。
パパがとなりにいるっていうだけで、すごくすごく満ち足りた気分。
会うひとごとに、自慢のパパを紹介せずにはいられない息子のティム。
でも、たのしい時間にも、終わりがやってきます。
刻々と迫る夕闇。パパは暗くなると帰らなくちゃいけないのです。
パパと別れた後、さみしさをこらえて、ティムは言います。
「線路は、どこまでもつづいているから。(中略)だから、いつかきっと電車はもどってくるだろう。ぼくのだいすきなパパをのせて―」
仲良しだったパパとママが離婚して、一緒に暮らさなくなることもあります。
でも、離れていたってパパはパパ。
大好き同士だってことさえわかっていれば、大丈夫。
『パパはジョニーっていうんだ』は、ちょっぴりせつない話ではあるけれど、
全体を通して漂う静かな力強さに、元気をもらえる1冊です。
『パパはジョニーっていうんだ』
ボー・R・ホルムベルイ/作
エヴァ・エリクソン/絵
ひしきあきらこ/訳
BL出版/刊
1,260円(税込)