■ちいさくなるほどあたたかい毛布のお話

英語絵本

こんにちは。ブッククラブの早崎です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P3コースで1月にお届けする絵本を紹介します。

◆『The Story Blanket
Ferida Wolff・Harriet May Savitz/文
Elena Odriozola/絵
Peachtree/刊
2,479円(税込)

翻訳版:『おはなしのもうふ
さくまゆみこ/訳
光村教育図書/刊
1,620円(税込)

★プレゼントの贈り主の正体は?★

バッバは山奥のちいさな村に住むおばあさん。
雪がちらつく寒い冬には大きな手編みの毛布を床に広げ、
子どもたちにお話会を開くことが日課です。
あるときバッバは、穴の開いた靴を履いた子どもに気づきます。

それからまもなく、子どものもとに毛糸の靴下が届けられます。
贈り主はわかりません。いったい誰が?
村びとに編みもののプレゼントが次々届くと同時に、
なぜかお話し会の毛布がどんどんちいさくなり……。

カンのいい方は贈り主の正体を何となくお気づきかもしれませんが、
バッバの思いやりの深さに思わずホロリとさせられます。
「与うるは受くるより幸いなり」という聖書のことばがあるように、
見返りを求めず、大切なものを分け合うことができたなら、
世の中の争いの多くは起こらないのかもしれません。
まずはバッバを見習って、
身近なところから思いやりの輪を広げたいものですね。