チャーミングな「リゼッテ」をご紹介します!
2008/6/21 土曜日 クレヨンハウス出版の絵本こんにちは、編集部の吉原です。
実は昨日、絵本2冊を校了(本の原稿を最終チェックして印刷所に渡すことです)し
まして、真っ先に絵本ブログ読者のみなさんにお伝えしたい! と、いそいそ書いて
います。
この夏から、クレヨンハウスは翻訳絵本の出版をスタートするんですが(!)、その
最初の作品が、これ、フランスからやってきた「リゼッテ」の絵本!
これは、切り本という校正紙を束ねたものです。 ただいま印刷中! |
写真左: 『リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう』 写真右: 『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』 ともに |
「リゼッテ」にはじめて会ったのは、去年の秋、
フランクフルトのブックフェア会場でした。
かわいらしい絵に惹かれて、内容を教えてもらったら、
んん~? なんだかちょっとヘン!
たとえば、『リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう』では、
リゼッテはくつしたを拾うんですが、もうかたっぽがない。
そこへ友だちがやってきて、
「いいぼうしだね、かぶってみてもいい?」などと言って、くつしたをかぶっちゃう。
リゼッテも、「わあ、すごくにあう!」だなんて言っています。
『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』では、
リゼッテは、歩くのが遅いかたつむりを、にんぎょうのうばぐるまに乗せますが、そこへテントウムシだのゾウだのが「のせて!」と言ってくるんです。
お天気は雨。
リゼッテのにんぎょうというのが、またかわいいと言いますか、おかしいと言いますか……。
この「かわいい顔してナンセンス」な感じは、ちょっとないと思います。
作者のカタリーナ・ヴァルクスさんは、
キティ・クローサーさんや村上春樹さんを好き、とのこと。
ははあ、なるほど、です。
この1年間、リゼッテとイヤというほどむつまじく過ごしたわたしですが、
それでもいまだに、かわいいなあ、おかしいなあ、と、なでまわしています。
ようやくみなさんにご紹介できるのが、とってもうれしい一方で、
どこか内緒にしておきたい気持ちがあるくらいなんですよ!