チャーミングな「リゼッテ」をご紹介します!

クレヨンハウス出版の絵本

こんにちは、編集部の吉原です。

実は昨日、絵本2冊を校了(本の原稿を最終チェックして印刷所に渡すことです)し
まして、真っ先に絵本ブログ読者のみなさんにお伝えしたい! と、いそいそ書いて
います。

この夏から、クレヨンハウスは翻訳絵本の出版をスタートするんですが(!)、その
最初の作品が、これ、フランスからやってきた「リゼッテ」の絵本!

『リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう』『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』'
これは、切り本という校正紙を束ねたものです。
ただいま印刷中!
写真左:
『リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう』
写真右:
『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』

ともに
カタリーナ・ヴァルクス/作
ふしみみさを/訳
各1,575円(7月10日発売)

「リゼッテ」にはじめて会ったのは、去年の秋、
フランクフルトのブックフェア会場でした。
かわいらしい絵に惹かれて、内容を教えてもらったら、
んん~? なんだかちょっとヘン!

たとえば、『リゼッテとみどりのくつしたかたいっぽう』では、
リゼッテはくつしたを拾うんですが、もうかたっぽがない。
そこへ友だちがやってきて、
「いいぼうしだね、かぶってみてもいい?」などと言って、くつしたをかぶっちゃう。
リゼッテも、「わあ、すごくにあう!」だなんて言っています。

『リゼッテとかたつむりのうばぐるま』では、
リゼッテは、歩くのが遅いかたつむりを、にんぎょうのうばぐるまに乗せますが、そこへテントウムシだのゾウだのが「のせて!」と言ってくるんです。
お天気は雨。
リゼッテのにんぎょうというのが、またかわいいと言いますか、おかしいと言いますか……。

この「かわいい顔してナンセンス」な感じは、ちょっとないと思います。
作者のカタリーナ・ヴァルクスさんは、
キティ・クローサーさんや村上春樹さんを好き、とのこと。
ははあ、なるほど、です。

この1年間、リゼッテとイヤというほどむつまじく過ごしたわたしですが、
それでもいまだに、かわいいなあ、おかしいなあ、と、なでまわしています。
ようやくみなさんにご紹介できるのが、とってもうれしい一方で、
どこか内緒にしておきたい気持ちがあるくらいなんですよ!