アマゾンより売りたい!〈2〉
2008/7/8 火曜日 クレヨンハウス出版の新刊amazonより売りたい、です。
東京新聞にて7月1日に、紹介したもの。
『プアー』 長新太/作・絵 和田誠/仕上げ 福音館書店/刊 840円(税込) |
「わんわん」犬です。
すくっと立っていますが、どこやら妙です。
シッポが「プアー」ふくらみます。
両耳が「プアー」ふくらみます。
顔だって鼻だって「プアー」です。
もう、どこもかしこも「プアー」です。
どうしたって、長さんのナンセンスですが、色が不思議です。
「長さんが、亡くなる数ヶ月前に描いたラフスケッチ『わんわんにゃーにゃー』とともに、和田さんが色をつけて仕上げた絵本」と聞いて納得です。
『すみれおばあちゃんのひみつ』 植垣歩子/作 偕成社/刊 1,050円(税込) |
目が弱ってきて、針に糸を通せないことをのぞけば、
すみれおばあちゃんは、近所で評判の「縫い物」上手。
家の前をとおるひとをつかまえて、「糸を通してくださいな」とたのみます。
三匹のカエルにたのんだことから、
ハスのベッド、チョウチョの羽、ヒヨドリの巣など、
つぎつぎつくろったものだから、糸が無くなって、
れんげちゃんのワンピースの仕上げができないかも……?
細かく描きこんだ絵、文句無くたのしい!
『ミニ・サウルス・ズィンクレア・ゾフォクレス』 F.マイレッカー/作 A.カウフマン/絵 三浦美紀子/訳 草土文化/刊 1,890円(税込) |
古生物博物館に運び込まれたミニ・サウルス・ズィンクレア・ゾフォクレスを、
博物館の職員アインヴェアツさんの息子ヴィリがなでたものだから!
ズィンクレア・ゾフォクレスが目を開けました。
そして二人は手をとって、ウィーの町に飛び出します。
傷ついた神経を回復中のテレビのおかげで、姿を隠すカバーに助けられて……。
奇想天外な筋が、それにふさわしい絵の説得力のおかげで、
持っていたい絵本NO.1に。