ブッククラブから、こころに花を咲かせましょう!
2008/7/17 木曜日 英語絵本「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
7月の洋書コース「P2:じっくりコース」のご紹介です。
P2コース:索漠とした都会に少女が咲かせる花は…… The Gardener ◇Sarah Stewart/文 David Small/絵 Farrar Straus & Giroux/刊 ◇2,142 円(税込) |
|
アメリカが貧しかった1930年代、田園の少女が都会に移り住み、街角と叔父の人生に、文字通り花を咲かせる物語です。園芸好きのヒロイン、彼女のお父さんは失業し、生活苦から彼女は大都会でパン屋を営む叔父に引き取られます。ヒロインは、叔父さんのしかめ面に笑顔を浮かべさせようと、ある計画を立てます……。 物語の文章量は多少多めでも、ヒロインが祖母を始め家族へ書く手紙形式なので、読みやすいはず。英語読み物入門にも最適。 |
主人公のリディアは逆境にあっても、
「I’m small, but strong」なんて言ってしまうような、たのもしい女の子。
どんなときでも明るさとユーモアを忘れないリディアを
誰もが好きになってしまうことうけあいです。
周りのひとびとがその魅力にひかれていくのに呼応するように、
殺風景だったページのそこここに花の姿が・・・!
ラストにさわやかな感動をあじわったあと、
自然と前向きな気持ちになれます。
大恐慌のさなかのアメリカが舞台ですが、
どこかすさんで寂しいひとびとの気持ちなど、
いまの世の中と、共通する部分もあるのでは?
読み直して元気をもらいたい絵本です。