an understanding mother
2008/8/15 金曜日 英語絵本「子どもの本の定期便」 ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。
P2コース:「猛牛」フェルディナンドは花が好き! The Story of Ferdinand ◇Munro Leaf/文 Robert Lawson/絵 Penguin Group USA/刊 ◇2,268 円(税込) |
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1936年の出版以来、60か国語以上に翻訳されている国際的な人気絵本。 体格は闘牛にぴったりの「猛牛」なのに、コルク樫の木の下で、草花を愛でるのが好きな優しい心の持ち主、ウシのフェルディナンドの物語です。 熱気と期待に包まれたマドリッドの大闘牛場。そこに「猛牛」が登場!ところがフェルディナンドときたら、その真ん中でどっかと腰掛けて、大好きな花の香りに鼻をくんくん。そんな牛ってあり? 読者の顔に笑顔が浮かぶことでしょう。 |
みんなとちがってもいいんだよ。大きな牛が花を好きでもいいんだよ。
みんなをほっとさせてくれる、度量の大きい絵本です。
マイペースなフェルディナンドの理解者である、
「うしとはいうものの、よくもののわかったおかあさん」
(英語では「an understanding mother, even though she was a cow」)。
そのやさしさもこころをじんわりとあたためてくれます。
1ページ1ページの、絵に対する文が短いので、
英語だということを忘れてスラスラ読めてしまいそう。
絶対に手元に置いておきたい名作をぜひ原書で!