■そんなこと言われても!?

英語絵本

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
英語絵本P2コースで6月にお届けする絵本をご紹介します。

今月は、この季節ゲコゲコと鳴く声をよく耳にする
あの生きものが主人公のお話。

★カエルになんてなりたくない!★

◆『I Don’t Want to Be a Frog
Dev Petty/文 
Mike Boldt/絵
Doubleday/刊
2,479円(税込)

とつぜん「ネコになりたい」と、言い出したカエルの子。
「ネコにはなれない」と、言うおとうさんに
「なんで?」と、子ガエル。
「それは、カエルだから」と、答えるおとうさん。
それならウサギになりたいと、カエルの子。
当然なれないと、おとうさん。
そもそも、カエルの何がいけないのかと問われ
湿ってて、ぬるぬるしてて、虫ばかり食べているのがイヤなのだ
と、答えるカエルの子。
そこへ、1匹の犬が登場。
カエル親子の押し問答に、何か進展はあるのでしょうか。

どうやら、カエルがいやでいやでたまらないようすのカエルの子。
確かに、カエルになりたいかと聞かれると、ちょっと微妙かも……。
とはいえ、日本では古来より、鳥獣戯画に描かれたり、
芭蕉の俳句に詠まれたりと、なかなかに風流な存在のカエル。
もうちょっと自分の存在に自信をもってもいいんじゃないかなぁ。

親ガエルと子ガエルの会話でできている、この絵本。
雨降りで出かけられない日は、親子でパートを分けて読み合ってみては
いかがでしょう。