あの「かいじゅうたち」と原書で再会!
2016/4/22 金曜日 英語絵本こんにちは。ブッククラブの高橋です。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P2コース」でお届けする絵本を紹介します。
『Where the Wild Things Are』
Maurice Sendak/作
HarperCollins/刊
2,770円(税込)
<翻訳版>
『かいじゅうたちのいるところ』
じんぐうてるお/訳
冨山房/刊
1,512円(税込)
★子ども部屋から、かいじゅうたちのいる世界へ★
タイトルにある“the Wild Things”。
翻訳版では、“かいじゅうたち”と訳されています。
そう、この絵本は『かいじゅうたちのいるところ』の原書。
20世紀を代表すると言われるこの作品を、ぜひ原書で味わってみましょう。
ある夜、ありとあらゆるいたずらをしまくったマックス。
とうとう、おかあさんから夕食抜きでベッドへ入れられてしまいます。
すると、マックスの部屋に不思議な変化が。
みるみるうちに木が茂り、子ども部屋はジャングルに変身。
その先に広がる大海原をボートに乗ってこぎ出すと
マックスは、かいじゅうたちのいるところに到着します。
そこで、かいじゅうたちの王となったマックス。
月夜の下で大いに騒ぎ、たのしい時間を過ごします。
そのとき、遠くからいいにおいが漂ってきて……。
わかりやすい文体の短い構成にもかかわらず
そこに広がるのは、時空を超えた壮大なスケールの世界。
恐ろしい顔つきの、でもどこかあいきょうのあるかいじゅうたちが
生き生きと躍動する世界は圧巻です。
どんな冒険に出ていても、子どもが戻ってくるのは、おかあさんのところ。
親子のつながりをさらりと描いたラストも印象に残ります。
今月からP2コースへ進まれた方も、きっと、センダックさんの巧みな力で、
難なく壮大な冒険にひき込まれてしまうことでしょう。