おうちに来るのは「睡魔」それとも「おじゃま虫」?
2009/1/20 火曜日 英語絵本こんにちは。
きょうは暦のうえでは大寒です。寒さが1年のうちで最も厳しい日。
お店へいらっしゃる方は風邪をひかないよう、あたたかい服装でおでかけください♪
それでは、 「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
1月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
★ぐうすか、一軒まるごとお昼寝だ!★
「P1:ようこそコース」 『The Napping House』 日本語版:『おひるねのいえ』 |
ある雨の日の午後、一軒の家がまるごと睡魔に襲われ、
おばあさん、孫、イヌやネコ、ネズミまでが、つぎつぎと文字通り折り重なるように、
ひとつのベッドでお昼寝タイムを迎えます。
そこにノミが1匹、さあたいへん。
たたみかける韻律とともに、読者に睡魔が忍び寄る……。
アメリカでは「ベッドタイムの本」として、20年以上読み継がれているロングセラー絵本です。
人気の秘密は、マザーグースなど伝統の童謡スタイルの現代風アレンジという点でしょうか。
江國香織さんが訳した日本語版も必見です。
★ひとりでいるのが好きなクマの家に「おじゃま虫」が★
「P3:どきどきコース」 『A Visitor for Bear』 |
絵本を見慣れた目にも「おや?」と思わせる、個性が光る作品。
セピアのアウトラインと、淡いが甘すぎない水彩、そしてセピアで書かれたテキストは、
端正さとウイットのほどほどのブレンドです。
「ひとぎらい」(他者ぎらい)のクマの家に、大胆で社交的なネズミが執拗に入り込み、
クマが根負けしてお茶をともにする。
するとどうでしょう、あれ? 何だかたのしいじゃない。
こんな「おじゃま虫」になるのも、おしかけられるのも悪くないかも。
クマが少しずつこころを開くようすに、読み手のこころもじんわりと温まります。
今年いちばんのおすすめ絵本です!(まだはじまったばかりですが…)