持ってるだけで、かしこくなれる?

英語絵本

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
5月の洋書「P2:じっくりコース」のご紹介です。

今月は、お調子者のガチョウ・ペチューニアがくり広げるお話です。
明るく笑って、五月病なんか吹き飛ばしちゃってください!

★ 「本」の本当の意味を、「ガチョウのペチューニア」と学ぶ★

『Petunia』
◇Roger Duvoisin/作
◇Random House/刊
◇1,915円(税込)

  翻訳版『がちょうのペチューニア』
  ◇まつおかきょうこ/訳
  ◇冨山房/刊
  ◇1,470円(税込)

ヒトたちがたいそう大切にしている「本」なるものを、
ガチョウのペチューニアが手にしたことからはじまる物語。

本を得てからのペチューニアは、
それを持っただけで賢くなったようで誇らしく、首がどんどん伸びます。

堂々として見えるペチューニアに、自然と農場のほかの動物たちが助言を請いますが、
その助言ときたら……。

自分も文字どおり痛い目にあい、
「本は持っているだけでは賢くならない」ことをペチューニアは学びます。

本を手にしてからのペチューニアの、ツンとあご(くちばし?)を突き出し、
悦に入った表情が、みものです。

愚かだけど、ユーモラスでどこか憎めないペチューニア。
どうかあまりおりこうさんにならないでね、と願わずにはいられません。