6月、みずみずしい木々を見上げながら……。

英語絵本

マンションの庭先でアジサイがみごとな花を咲かせました。
2月にちいさな芽が出ているのを発見して以来、
毎日成長を見守ってきたので、なんだか誇らしくてうれしい気分です!

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。
今月は、いまのわたしの気分にもぴったりな「A Tree is Nice」です。

★ 「木っていいよなあ」と、しみじみする詩情豊かな1冊★

『A TREE IS NICE』
Janice May Udry/文
Marc Simont/絵
Harpercollins/刊
1,981円(税込)

  翻訳版『木はいいなあ』
  さいおんじさちこ/訳
  偕成社/刊
  1,050円(税込)

詩情豊かな文と、なつかしさあふれる絵が、木のすばらしさを語ります。
ページを繰るうちに、木漏れ日や、木々を渡る風が思い出され、
「ああ、木っていいよなあ」としみじみ。

テーマそのもののシンプルなタイトル「A Tree is Nice」、
そして続く第1行目“Trees are very nice”……
たたみかけるようなこの巻頭から、すでに詩的です。

わたしたちって、こんなにたくさん木の恩恵にあずかっているんだなあと、
素直に驚かされます。

この本が刊行されたのは、
まだ地球温暖化もエコも取り沙汰されていない1956年のこと。
素朴な描写が、いまの時代にはかえって新鮮で
じんわりとこころにしみてきます。