1936年、チムの冒険ははじまりました。

英語絵本

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
8月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。

今月は、船乗りにあこがれるチム少年の冒険のお話です。

★チム、ついに航海に出る ★

『Little Tim And the Brave Sea Captain』
Edward Ardizzone/作
Pgw/刊
1,946円(税込)

  翻訳版『チムとゆうかんなせんちょうさん』
  ◇せたていじ/訳
  ◇福音館書店/刊
  ◇1,365円(税込)

作者が幼少時に過ごしたイギリスの港町を舞台に、
船乗りにあこがれる少年チムの冒険を描いたシリーズ第1作。
1936年に出版されて以来、読み継がれてきました。

太めのペンと黒インクのぬくもりのある線で描かれた挿絵、
ニュアンスのある色をのせたもの、これらのイラストは、
熱烈なファンがいるのもうなずける美しさです。

チムが紛れ込んだ船は、チムと船長を乗せたままあわや沈没……。
本作でこれを乗り切ったチムの、今後がたのしみになりました。