あつあつのアップルパイが食べたくなる!

英語絵本

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
9月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。

昼間はまだまだ暑いですが、空気はからっとさわやかで、
もう秋なのだなぁと感じます。

秋といえば、読書の秋! そして、食欲の秋!!
今月は、甘いもの好きのこころをそそる、アップルパイがテーマの絵本です。

★ 「パパのパイはこんなパイ」と歌うようにパッパと読破したい ★

『The Apple Pie That Papa Baked』
◇Lauren Thompson/文
◇Jonathan Bean/絵
◇Simon & Schuster/刊
◇1,814円(税込)

  翻訳版『パパがやいたアップルパイ』
  ◇谷川俊太郎/訳
  ◇ほるぷ出版/刊
  ◇1,575円(税込)

版画調の3色刷りに、装飾的な曲線と、魚眼レンズ的構図がユニークな絵本です。
『ちいさいおうち』のV.L.バートンの絵と
『100まんびきのねこ』のワンダ・ ガアグの絵にどこか似て、
懐かしさが沸いてきます。

文はマザーグースを継承した「しりとり歌」形式。
「パイです」からはじまり、
どんなパイなのか、これでもかこれでもかと形容が続きます。
調子よく、パターンもあるので、思いがけずラクに読めます。

何度も繰り返される「甘くてあつあつのパイ」のフレーズ。
パイ生地を思わせる基調色のブラウン。
読み終えると、そのままアップルパイにかぶりつきたくなるかも……。