ムニャムニャゆきのバス
2007/9/26 水曜日 クレヨンハウス出版の新刊『ムニャムニャゆきのバス』 長新太/作 偕成社/刊 1,470円(税込) |
このタイトルに「あっ」と声を上げてしまうかたも多いのではないでしょうか?
そうです! あの絵本です!
「ベエーベエー」とブザーが鳴っては得体の知れない不思議なお客が降りてくる・・・、
ナンセンスでダイナミックでばかばかしくて格好よくて・・・
あの形容のしがたい素敵な長新太さんの絵本です。
しばらく品切れとなっていたのですが、このたびめでたく偕成社から復刊となりました。(もともとはほるぷ出版から出されていました)
この絵本、以前から店頭でもしばしばお問合せをうけていたんです。
喜ぶお客様は多いだろうナァとさっそく店頭に並べましたところ、うれしそうにレジに持ってきたのは30歳ぐらいの男性。もう顔つきからして長新太さんファンですよーというようなうれしそうな表情。
「うれしい復刊ですよね」 と声をかけたところ
「もう本当に探していたんですよ。すごい絵本ですよね。うれしいです」との答えが。
思わず「うわぁい」といいたくなるぐらいうれしくなりました。
こんなふうに本がお客様に渡る瞬間が書店員はうれしくてたまりません。
2年前、長新太さんが亡くなったとき、とてつもなく悲しくて淋しい思いをしましたが、それでも長さんが残してくれた作品をいつまでも丁寧に、出来るかぎり多くの人たちに渡して行くことが、書店の仕事だなぁとあらためて思っています。
*10月8日まで横浜そごう美術館で長新太展がおこなわれていますね!
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/