コーギー大好き!ターシャが描くコーギー祭り

英語絵本

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
10月の洋書「P2:じっくりコース」をご紹介します。

秋は、運動会や文化祭といったイベントがもりだくさん。
10月のP2コースは、コーギービル村の収穫祭のお話をお届けします。

★ 無類のコーギー犬好き、ターシャ・テューダーのコーギーファンタジー! ★

Corgiville Fair 『Corgiville Fair』
Tasha Tudor/作
Little Brown & Co/刊
1,985円(税込)

 翻訳版『コーギビルの村まつり』
 食野雅子/訳
 メディアファクトリー/刊
 1,680円(税込)

ターシャ・テューダーといえば、草花に囲まれた姿が思い浮かびますが、
忘れてならないのが、大のコーギー犬好きだったということ。
本書はコーギーのための、コーギー好きによる、コーギーの物語。

コーギー犬たちの住むコーギービルに、お祭りの日がやってきました。
コーギーのケイレブは、お祭りの呼びもの、ヤギレースに
自分のヤギを出場させる準備をしていましたが、
ずるがしこいネコのエドガーがある工作をしかけます。
果たして優勝は誰の手に……。

祭りでにぎわう村のさまざまなシーンが、細かく描かれていて
絵をながめているだけで、自分自身もお祭りに参加しているような
ワクワクした気分になります。

やわらかい色彩で描かれたむくむくしたコーギーたちがとにかくかわいくて
犬好きのひとなら、思わずにんまりしてしまうかも。

でも、個人的には、妙な姿かたちをした妖精のボガートがかなり気になりました。
脇役ながら、かなりいい味を出しています。
各所に出没する彼らのユーモラスな姿を見つけるのもたのしいですよ!