落語絵本の新作は、『かえんだいこ』! 年内に原画アップ!!

絵本作家さん, クレヨンハウス出版の絵本

どんなクリスマスをすごしていますか?

今朝は、サンタさんの到来を喜ぶ声が、あちこちであがったことでしょう。

川端誠さん家のクリスマスは、
お孫さんおふたりと息子さんご家族とご一緒に、
いつもにぎやかのようです。

そして、なんと、メインのチキンローストは、
毎年、川端さんが特製塩をつかって焼き上げるそう!
「うまいよ~」とのこと。

さあて、落語絵本の新作について、お知らせします。
第14作は「かえんだいこ」。

川端さんのいちばん好きな噺家で、伝説の名人と言われる
五代目・古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)が十八番としていた
「火焔太鼓」に挑みました。

志ん生の名演ゆえ、他の噺家も語るをはばかるという噺だけに、
落語絵本化への思い入れは特別なもの。

まずは実物の火焔太鼓を見てからと、
都内某所で取材をしたのが3年前の晩秋のこと。

文字の通り、炎をかたどった装飾がじつに見事。
神楽(かぐら)舞のときのみ使われるという、特別な太鼓でした。

さて、噺は……
古道具屋の甚兵衛さんが仕入れてきた古くてきたない太鼓。
その音を聞いた殿様から、お声がかかり……。

甚兵衛さんとかみさんの、軽妙なやりとりが愉快です。
名人の口調も生かしつつ、人物の性格や展開に、
川端流のアイデアやあそびがたっぷりつまった絶品に仕上がっていますよ!

ところで、火焔太鼓の演奏が、今夜、テレビで見られますよ。

◆12/25(金)午後10時半~午前1時半 NHK教育テレビ

「NHK古典芸能鑑賞会」という番組で、演目は「環城楽(けんじょうらく)」。
最初に放映されるはずですから、要チェックを。

劇場での上演時に観てきましたが、
2階席ゆえに遠くからでしたから、テレビのアップでも観てみたいところです。

いまごろ、川端さん、最後の仕上げをしているところです。

描くのにとても苦心された「火焔太鼓」を、ぜひ、画面でもご覧ください。


↑太鼓の皮に描かれている三つ巴 2台並ぶときは、もうひとつは二つ巴。

落語絵本『かえんだいこ』では三つ巴。
その思いは、次の機会にご紹介します。

>>落語絵本15周年記念サイトはこちら