「初天神」のお祭り、出かけましたか?

クレヨンハウス出版の絵本

みなさんのところでは、寒さはいかがですか?
東京の湯島天神では、梅が咲いたとのニュースもありました。

天満宮の年明け初の縁日が「初天神」です。
今年は1月25日でした。

菅原道真をまつった学問の神様ですから、
全国各地の天神さまは、願掛けの学生たちが、列をなしたことでしょう。

落語絵本『はつてんじん』でも、
とうちゃんに連れられて、金坊が初天神へ出かけます。

落語絵本「はつてんじん」

「あれかってくれー、これかってくれー」
と言わない約束のはずが、屋台店のにぎわいに、
目にするものがほしくなり……。
そこはとうちゃん、どれもこれも「どく(毒)だ」で断り通します。

そこで、金坊かしこくも「凧は、どくじゃないから、凧かって!」

ようやく買ってもらった凧を、親子であげることになり、
今度は、とうちゃんのほうが夢中になってしまい……!?

川端さんの絵本ライブでも、子どもたちに大受けの1冊です。

落語絵本「はつてんじん」 落語絵本「はつてんじん」
◇川端誠/作
◇クレヨンハウス/刊
◇1,260円(税込)

そして大笑いのあと、川端さんの解説が、これまた見事!
金坊の2つのほくろは、親ゆずり。
とうちゃんの手ぬぐいが、いつのまにか金坊の首元へ。
裏表紙では、親子で歩調が合って……と。

大人は言われて気づいて「ほほう」とうなずくことしきりですが、
絵をよく観ている子どもたちは、とうに知っていることばかり。
絵本を見ることにかけては、子どもにはかないませんね。

ところで、絵本には、江戸時代はなかった屋台店も並んでいますが、
天神様にちなんだ銘菓「梅が枝餅」は、
当時からいまでも受け継がれています。

梅の刻印が入った焼けたおもちに、餡入り。
見かけたら、ぜひご賞味を。