ああ、春っていいなあ……。

英語絵本

4月です。
新年度や新学期がはじまって、
緊張したあわただしい時間を過ごされている方も多いのではないでしょうか。

こんなときは、絵本を開いて、
肩の力をゆるめてみてはいかがでしょうか。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚
4月の洋書「P2:じっくりコース」では、
春がいっぱいつまった
『Fletcher and the Springtime Blossoms』をお届けします。

★最後のページに華やいだ驚きが待っている★

『Fletcher and the Springtime Blossoms』
Julia Rawlinson/文
Tiphanie Beeke/絵
Harpercollins Childrens Books/刊
1,947円(税込)

  翻訳版『ファーディのはる』
  木坂涼/訳
  理論社/刊
  1,470円(税込)

春が来たと思ったのに、空から雪がちらちらしているのを
子ギツネのフレッチャーは見ました。

たいへん、また冬になったと
野や森の動物たちに、次々知らせていきます。

ハリネズミは冬眠に戻らなきゃ、
渡り鳥は南に戻らなきゃ、
ウサギも食べだめしなきゃ!

でもその前に、みんなで雪あそびをと思ったら……。

ページをめくると、やわらかい新芽のような緑色や、
あたたかい陽だまりのような黄色が次々と目に飛び込んできます。

「春だ! 春だ!」とうれしくて、
フレッチャーみたいに走りまわりたくなります。

後半は、色のトーンも変化し、
もっとじんわりと春のよろこびが広がる感じです。

最後のページでは、うっとりとしあわせな気持ちに……。

「ああ、春っていいね」と思えてくる、
この季節がまた巡ってきたよろこびが、満ちあふれる一冊です。