Zoom愛蔵版で復刊です。お早めに!

英語絵本

暖かくなったかと思えば、冬に逆戻りしたように寒くなったり。
変わりやすいお天気ですね。
みなさん、風邪をひかないように気をつけてくださいね!

それでは、「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の洋書「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。

★しあわせの空気が立ち上がる……春の光に映える一冊★

「P1:ようこそコース」

◆『The Little Mouse, The Red Ripe Strawberry, and The Big Hungry Bear』
Don and Audrey Wood/文
Don Wood/絵
Childs Play Intl Ltd /刊
1,545円(税込)

 翻訳版『どうするどうするねずみくん』
 いまえ よしとも/訳
 BL出版/刊
 1,428円(税込)

「Hello, little Mouse. What are you doing?」とはじまる、
まるで読者側から、本の中に呼びかけているような文章。

そして、それにこたえて読者側を見るねずみくん。
この構図のおかげで、本と読者の境が消えてしまいそうです。

くまの大好物のいちごを持ち帰ってしまったねずみくん。
しかし、くまがなくなったいちごを求めて追ってくるかもしれないと聞いて、
さあたいへん! どうするねずみくん?! 

必死でいちごを隠そうとするねずみくんのおかしな行動に、
最初から最後まで目が離せず、笑いの連続です。
 

★不思議なズームの冒険の世界にズームイン!★

「P3:どきどきコース」
◆『Zoom』
Tim Wynne-Jones/文
Eric Beddows/絵
Pgw/刊
2,704円(税込)

本作はかつて出版されていた3冊の絵本が、
装い新たに1冊にまとまり、愛蔵版として復刊されたものです。

冒険好きなネコのズームが織りなすファンタジーで、
ズームの冒険はいつも友人マリアの家からはじまります。
そこは異空間へとつながるミステリアスな家。

たとえば、巨大な車輪をまわすと部屋に波があふれ出したり、
秘密の地下へと続く本棚があったりと、
現実ではありえないことがたくさん起こります。

第1話『Zoom at Sea』では船乗りの叔父の日記をたよりに、夢に見た海へ旅立ち、
第2話『Zoom Away』では消息を絶った叔父を捜すため北極に、
第3話『Zoom Upstream』では友人マリアの足跡をたどりエジプトヘ……。

絵画集を思わせるモノクロームの鉛筆画も見ごたえがあり、
ズームたちのいる不思議な世界へと引き込みます。

貴重な愛蔵版なので、興味がある方はお早目にどうぞ!