あの夏休みを絵本でもう一度。
2010/8/16 月曜日 英語絵本「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
8月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★もう戻らない……子ども時代の夏休みの空気がここに!★
「P1:ようこそコース」 ◆『All the World』 Elizabeth Garton Scanlon/文 Marla Frazee/絵 Simon & Schuster/刊 1,928円(税込) |
休暇で海辺の地方にやってきた家族の、
夏のある一日を描いた詩画集的絵本です。
浜辺では砂あそびを、
畑では夏野菜の収穫を、
そして丘では木登り……と、
自然の中で過ごすことのたのしさと解放感が
ページからあふれるように伝わってきます。
伸びやかな曲線と大胆な構図も見応え充分ですが、
風のように流れる文章も心地よくて魅力的です。
夏休みのゆったりとした空気に包まれたいと思う、
大人の方にもおすすめです。
★ネコ好き人気作家が描く「うちのネコは世界一」物語★
「P3:どきどきコース」 ◆『The Best Cat』 Valeri Gorbachev/作 Candlewick Pr/刊 1,714円(税込) |
昨年のP3コースで紹介をした
「Molly Who Flew Away」の作者による最新作です。
ブーティは家族みんなに愛されているネコ。
弟ジェフに言わせれば、世界一のピエロだったり、
フットボール選手だったり、バレリーナだったり。
そんなジェフに対して現実的な姉ジニーは、
ピエロだったら拍手にびっくりするだろうし、
フットボール選手なんて危険すぎると、
ことごとくジェフのファンタジーを壊します。
でも、ふたりがブーティのことで意見が一致することもあるんです。
それはブーティが世界一の○○だということ!
ブーティをめぐるジェフとジニーの微笑ましいやりとりに、
思わず笑みを浮かべてしまいます。
ブーティの七変化ぶりも必見です!