「ママ離れ」or「ふるさと恋し」?
2010/9/24 金曜日 英語絵本「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
9月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★子カンガルー、ママの袋から飛び出す!★
「P1:ようこそコース」
◆『Pouch!』 |
題意の「Pouch」とは、カンガルーの「おなかの袋」のこと。
ある日、子カンガルーのジョーイは、
ママカンガルーの袋からピョンと外へ飛び出します。
自分の足で踏み出す最初の1歩に満面の笑顔を浮かべるジョーイでしたが、
2歩目でハチとはち合わせをしてしまい、
あわててママの袋に飛び帰ります。
再び勇気を出して3歩離れてみますが、
こんどはウサギに遭遇して、また袋に逆戻り。
行ったり戻ったりしながらも、4歩、5歩と前へ踏み出すジョーイ。
少しずつ母離れしていくジョーイの姿に、胸がジーンとしてしまいます。
保育園に通いはじめの子どもたちにもオススメです。
★乗ってみようよ、世界が見える大観覧車★
「P3:どきどきコース」
◆『The Giant Wheel』 |
動物園の近所にやってきた移動遊園地。
そこには、大観覧車がそびえ立ちます。
それに魅せられた動物園の動物たちが、
ある日、大観覧車に乗ってみると……。
動物園育ちの白クマには北極が、
ワニにはアフリカの川が、トラには密林が……と、
動物たちのまぶたに浮かぶ故郷の情景が眼下に広がります。
大人も子どもも、あっと言う間に本書のファンタジーの世界に引き込まれます。
わたしたちだったら、この大観覧車から何が見えるでしょうか?
郷愁を誘うあたたかな絵本です。