えっ、雪だるまが真夏の水あそび!?
2011/2/22 火曜日 英語絵本「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
2月の英語絵本「P1:ようこそコース」と「P3:どきどきコース」のご紹介です。
まずは「P1:ようこそコース」。
★デザイナー、ムナーリの動物園は、謎めいて★
「P1:ようこそコース」◆『Bruno Munari’s Zoo』 Bruno Munari/作 Chronicle Books Llc/刊 1,796円(税込) |
画集のような美しさを放つ本作は、
イタリアを代表するグラフィック・デザイナー、
ブルーノ・ムナーリによるもの。
鮮やかな色彩と大胆な構図に目を奪われます。
案内人の蝶に導かれながら、
動物園の動物たちを順々に見てまわるうちに、
実際に歩を進めて見ているような感覚をもちます。
印象的かつ不思議なのは、ライオン。
「ライオンはだれも怖がらせません」とあり、
モナリザのような笑みを浮かべこちらを見ています。
神秘的で謎めいたムナーリの動物園を、
ぜひおたのしみください。
★雪だるまと1年中いっしょにいられたら……。少年の夢物語
「P3:どきどきコース」◆『Snowmen All Year』 Caralyn Buehner/文 Mark Buehner/絵 Penguin Group USA/刊 1,696円(税込) |
「雪だるまと1年中いっしょにいられたら……」と、
夢見る少年の物語。
ページをめぐるごとに、ありえない光景が目に飛び込み、
笑わずにはいられません!
雪だるまとの凧揚げや海賊ごっこあたりでは、
衝撃はちいさいですが、
真夏に水あそびや砂あそびをしている雪だるまは、
かなり衝撃的なミスマッチです。
少年の一人称で綴られる物語の英文は、
ほぼ各ページ2行なので、読み合いにも長すぎず、
初級者程度の子でもたのしめます。