春の日差しに映える色いろいろ絵本
2011/3/25 金曜日 英語絵本日差しが明るくなってきて、あらゆるものが色あざやかに見えはじめる季節。
今月は、色にまつわる絵本2冊をお届けします。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2:じっくりコース」3月のご本のご紹介です。
※郵便事情により、今月はご本のお届けが遅れているエリアもあるようです。
大変申し訳ございませんが、いましばらくお待ちいただければと思います。
★少女とウサギのある日のできごと★ |
『Mr. Rabbit and the Lovely Present』 Charlotte Zolotow/文 Maurice Sendak/絵 Harpercollins/刊 698円(税込)※ペーパーバック版 翻訳版『うさぎさんてつだってほしいの』 |
ゾロトウの作品の中でも、もっとも人気があるといわれている一冊です。
女の子がウサギにおかあさんの誕生日に
何をプレゼントしたらよいか相談をもちかけます。
おかあさんは赤が好きという女の子に、
ウサギは次々と赤い色のものを提案していきます。
赤い下着、赤い屋根、そして消防車!!
その後もプレゼント選びは、黄色、緑、青と色を変え続いていきます。
プレゼントにふさわしいものは見つかるのでしょうか。
見た目もふるまいも、まるで道化師のようなウサギをはじめ
全体的にどこか現実離れしていて夢の中のような印象を受けます。
この不思議な空気感をかもし出している印象派風の絵は、センダックによるもの。
『Where the Wild Things Are』(翻訳版「かいじゅうたちのいるところ」)とは
まったく画風が異なり驚かされますね。
★自分の色がないカメレオンのしあわせとは?★ |
『A Color of His Own』 Leo Lionni/作 Random House/刊 698円(税込)※ペーパーバック版 翻訳版『じぶんだけのいろ』 |
続いてもう一冊は、レオニの古典的名作です。
ほかの動物のように自分の色を持ちたいと願うカメレオンが主人公。
でも、どんなに努力しても周りの色に同化してしまいます。
ある日、もう1匹のカメレオンと出会い……。
ないものねだりをするよりも、あるがままの自分を受け入れて
たのしむほうがうんといい。
そんな前向きに生きる姿勢をおしえてくれます。