大人の言うことなんか、聞いてられないよね!

英語絵本

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
4月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」の
おなじみデイビッドとフランシスをご紹介です。

まずは「P1コース」。

★やんちゃっ子デイビッド、学校へ行く★
「P1コース」
『David Goes to School』

DavidShannon/作
Scholastic/刊
1,696円(税込)

翻訳版:『デイビッドがっこうへいく』
小川仁央/訳
評論社/刊
1,365円(税込) 

やんちゃっ子デイビットが活躍する人気シリーズ。
家ではママに叱られっぱなしのデイビッドですが、
学校ではどんな子なんでしょうか?

期待しつつページをめくると、
先生のお叱りの第一声からはじまります。
「David!You’retardy!(遅刻ですよ!)」

なんと学校ではママに代わって、先生の声が轟きます。
「Sitdown,David!(席につきなさい!)」
「Don’tchewguminclass!(教室でガムはダメ!)」
「PayAttention!(よそ見しない!)」

何度叱られても懲りないデイビッド、
その勢いは学校へ行っても止まりません。

英文は各ページ1行で先生のセリフのみ。
先生になりきって音読すると、
思わず大声になってしまうのでご注意!
デイビッドの将来を心配する読者も多いと思いますが、
実は大人になったデイビッドは絵本作家になり、
自身の子ども時代を元に描いた「David」シリーズで、
一躍人気者になりました。
誰のことだか、わかりますよね!

★『おやすみなさいフランシス』
  の総カラー版原書★
「P3コース」
『BedtimeforFrances』

RussellHoban/文
GarthWilliams/絵
Harpercollins/刊
1,696円(税込)

翻訳版『おやすみなさいフランシス』

まつおかきょうこ/訳
福音館書店/刊
1,155円(税込)

動物の擬人化に定評のあるガース・ウイリアムズと、
子どもらしさを描くことに長けたラッセル・ホーバンによる名作中の名作。

おやすみの時間になっても
寝たくないアナグマの少女フランシスは、
いろいろと理由をつけては眠ろうとしません。
「牛乳が飲みたい」
「寝室までおんぶして」
「ぬいぐるみと寝たい」
などと甘えた末、やっとのことで床に入りますが……。

「寝たくない子ども」は絵本の永遠のテーマですが、
本書は子どもの「寝たくなさ」が、丹念なことばでなぞられていきます。
その展開は、読んで聞かせるのを前提にしていることが、
音読してみるとよくわかります。
長めの文章ですが、パパ、ママ、フランシスに分かれた読み合いはたのしそう!