マドレーヌ、原書の味わいは?
2011/5/17 火曜日 英語絵本こんにちは。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」5月のご本を紹介します。
今月お届けするのは『Madeline』。
1939年にアメリカで出版されて以来、
版を重ねている正真正銘のロングセラーです。
★原書は英語の韻律の美しさが響く★ |
『Madeline』 Ludwig Bemelmans/作 Penguin Group USA/刊 1,814円(税込) 翻訳版『げんきなマドレーヌ』 瀬田貞二/訳 福音館書店/刊 1,365円(税込) |
パリの古い寄宿舎で、12人の少女がクラベル先生と暮らしています。
食事をするときも、寝るときも、外出するときも、いつもきちんと2列に並び
規則正しい生活を送っています。
12人のなかでいちばんのおチビさんがマドレーヌ。
恐れ知らずでいつも元気いっぱいの女の子です。
そのマドレーヌが、ある夜ベッドで泣いているではありませんか。
お医者さんに診てもらうと、なんと虫垂炎にかかっていました。
そのまま緊急入院したマドレーヌ。
はたして、彼女の容体は……。
このマドレーヌ、名前は作者ベーメルマンスの妻に由来し、
性格は、娘のそれを反映させたものだとか。
きれいに韻を踏んだ文章のリズムの心地よさは
原書ならではの醍醐味です。