■うさぎ好きにはたまらない一冊など!

英語絵本

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から、
6月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。
※今月は2冊セットです

「P1コース」◆『I Am a Bunny』

Ole Risom/文
Richard Scarry/絵
Random Housesu/刊
630円(税込)

◆『Alphabatics』Suse MacDonald/作
Simon & Schuster/刊  
945円(税込)
※ペーパーバッグ版

★絵本に描かれたウサギでは、10指に入るかわいさ!★

Richard Scarryと言えば、

Richard Scarry’s Best Word Book Ever」などの百科事典的内容を凝縮したシリーズが有名ですが、
1960年代にはとびきりかわいらしい童画の絵本を発表していて、本書はその代表作のひとつ。

春には花を摘み、夏には太陽の下で寝そべり、
秋には色づいた落ち葉を眺めたりと、
子ウサギが美しい四季の移り変わりを満喫していきます。

子どもの語り口で進む英文は読みやすく、
日常会話に役立つ表現が多いのも魅力的です。

もう1冊は、アルファベットの成り立ちを
まるで象形文字のように絵で見せてくれる
アルファベット絵本です。
斬新さとあそびごころに溢れた本書は、
子どもはもちろん、大人も見入ってしまいそう。

「P3コース」
◆『A Sick Day for Amos McGee』
Jan Brett/作
Penguin Group USA/刊 
1,796円(税込)翻訳版:『エイモスさんがかぜひくと』
青山南/訳
光村教育図書/刊
1,470円(税込)

★哀愁と新鮮さを感じる2011年のコルデコット大賞受賞作★

今年度のコルデコット大賞受賞作の本書は1月の受賞以降、
ニューヨークタイムズ紙の週間売上(子どもの本部門)で
現在もトップ10に入るベストセラーです。
エイモスさんは動物園の飼育係で、動物たちの人気者。
動物たちはエイモスさんとあそぶことが何よりのしあわせです。
ところがある日、エイモスさんが風邪をひいて休んでしまいます。
心配した動物たちが家までやってきて……。

「動物と、人間の友だちみたいに仲よくしたい」と願う
子どもや大人には本当にうらやましいお話。
エイモスさんと動物たちが見せる穏やかなまなざしは、
読者のこころをじんわりとあたためます。

全米の子どもたちを魅了し続ける本書は、
ことばの壁を越えてたのしめる珠玉の一冊です。