■緑のヘビと緑のハムエッグ?
2011/7/16 土曜日 英語絵本こんにちは。
梅雨も明け、本格的な夏がやってきました。
クレヨンハウス東京店の緑のカーテンも、日々成長しています。
それでは「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」7月のご本を紹介します。
今月は2冊のお届けです。どちらもペーパーバック版なので、
旅先にも持って行きやすいのがうれしいですね。
★ほとんどのアメリカ人が知っている絵本といえば★ |
『Green Eggs And Ham』 Dr.Seuss/作 Random House/刊 1,029円(税込) ※CD付きペーパーバック |
まず、一冊目は『Green Eggs And Ham』。
Dr.Seussの作品は、15ケ国以上のことばに翻訳され、
合計発行部数は2億冊を超えるといいます。なかでも、この作品は
1960年の出版以来2001年までに刊行された英語児童書のなかで
堂々のベストセラー第4位に輝いているそう。
主人公のサムが友人に緑色のハムエッグを食べないかとすすめます。
すげなく断られても、メゲることなくあの手この手ですすめるサム。
そのあまりのしつこさと、律儀に断り続ける友人とのかけ合いがおかしくて
思わず笑ってしまいます。
なんといってもいちばんの魅力は、いまにも動き出しそうな
躍動感のあるイラストと韻を踏んだくり返しの文章。
CDも付いているので、ことばの響きのおもしろさをたのしんでみてください。
★ペットはへび!?★ |
『Crictor』 Tomi Ungerer/作 Harpercollins/刊 720円(税込) ※ペーパーバック翻訳版『へびのクリクター』 中野完二/訳 文化出版局/刊 1,050円(税込) |
もう一冊は、やはり絵本界の巨匠Ungererの『Crictor』です。
ボドさんは誕生日に、アフリカに住む息子からへびを1匹プレゼントされます。
最初は驚いたものの毒のないへびとわかると、
ボドさんはクリクターと名付けて大事に育てます。
賢くこころやさしいへびに育ったクリクター。
そして、ある事件をきっかけに勇敢なへびであることも証明されます。
ペットと呼ぶには、あまりにも人間に近いクリクターの生活ぶりが
おかしいやら、かわいいやら。長~いベッドにお布団をかけて寝ていたり、
冬には手編みのセーターを着て散歩したり、
カフェでボドさんと一緒にお茶したり……。
正直、へびは苦手なわたし。
でも、クリクターだけは別!!
あまりのかわいさに一度読んで以来、大好きな一冊になっています。