■赤いワゴンとピンクの冷蔵庫
2011/8/16 火曜日 英語絵本「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
8月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。
まずは「P1コース」。
★真新しい真っ赤なワゴンに乗れば、 買いものが冒険に早変わり★ |
◆『Red Wagon』 Renata Liwska/作 Philomel Books/刊 1,785円(税込) |
『The Quiet Book』のイラストで一躍人気者になった、
ポーランド出身のイラストレーターが、文にも挑んだ第1作目。
おつかいをたのまれた子ギツネのルーシーは、
お気に入りの赤いワゴンを引いてマーケットへ出かけます。
ちょっとしたおつかいでも、ちいさなルーシーにとっては大冒険。
マーケットまでの道のりが、たのしい冒険の旅へと早変わりします。
小船や汽車など、すてきに変身した赤いワゴンで目的地を目指します。
登場する動物たちの仕草や表情が愛らしく、
ページをめくるたびに頬がゆるんでしまいます。
自由な発想で想像をふくらませる「ごっこあそび」のおもしろさが、
たっぷりと味わえるのも本書の魅力のひとつ。
そして「P3コース」。
★不思議なピンクの冷蔵庫がひとりの人生を変える★ |
『The Pink Refrigerator』 Tim Egan/作 Houghton Mifflin Harcourt/刊 1,680円(税込) 翻訳版:『ピンクのれいぞうこ』 |
リサイクル店を営むドッズワースのモットーは、
「できるだけ何もしないこと」。
はたから見たら、単調な毎日を過ごしているのですが、
当の本人は大満足。
ところがある日、買い付けに行った廃品集積所で、
古びたピンク色の冷蔵庫を見つけます。
その扉には「Make Pictures」と書かれたちいさな貼紙と、
扉を開けると中には画材が。
それを商品として持ち帰り陳列するものの、
結局、売らずに自分で使って絵を描きはじめます。
翌朝、再び冷蔵庫の前へ戻ってみると、
今度は「Read More」と書かれた貼紙と本が……。
人生の示唆に富んだ本書は、
毎日の生活に変化をもたらすきっかけにも。
何かをはじめたい、自分を変えたいと思う方は、
まずはぜひ本書を「Read More」!