■絵本はじめは『コルチャック先生』でした。

絵本つれづれ

こんにちは、編集部の吉原です。

原発問題をはじめ、大きな課題を抱えた2012年ですが、
あらためて、いま大人として生きる責任に背筋が伸びるこのごろです。

……と思うのも、柳田邦男さんにサインしていただいた
『コルチャック先生』を読み直したせいかもしれません。
ナチス占領下のポーランドで、ユダヤ人孤児たちを守ろうとしたコルチャック先生。
その物語が今年の「絵本はじめ」でした。
1年を占うようで(?)、ますます身の引き締まる思いです!

先日7日(土)、「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」の講師が柳田邦男さんでした。
福島原発事故について、政府の事故調査・検証委員会のメンバーでもある柳田さん。
「想定外」という無責任さを、さまざまな事実から伝えてくれました。

柳田さんのサインにはこんなことばが添えてあります。

「この大変な時代に すべての子らを
まるごと抱きしめる 大きな愛を!」

コルチャック先生の物語と「いま」を、強く結ぶことばです。


コルチャック先生 子どもの権利条約の父
トメク・ボガツキ/柵 柳田邦男/訳 講談社/刊 1,680円