■『どろんこハリー』原書は読み応え充分!
2012/2/1 水曜日 英語絵本こんにちは。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
英語絵本「P2コース」1月のご本を紹介します。
今月お届けするのは『Harry the Dirty Dog』です。
★『どろんこハリー』、このくらいの英語なら 原書にチャレンジしたい!★ |
◆『Harry the Dirty Dog』 Gene Zion/文 Margaret Bloy Graham/絵 HarperCollins/刊 1,814円(税込) 翻訳版:『どろんこハリー』 |
ハリーは、黒いブチ模様のある白い犬。
ある日、お風呂に入れられるのがイヤで、家出をしてしまいます。
工事現場や線路わきであそんだり、ほかの犬たちと鬼ごっこをしているうちに
どんどん汚れ、いつのまにか白い部分がわすかに残る黒い犬になっていました。
疲れておなかのすいたハリーは、家に帰りますが
変わりはてた姿に、家族は誰もハリーだと気づいてくれません。
途方にくれるハリー。
いったいどうすればハリーだと気づいてもらえるのでしょうか。
1956年に出版されて以来、多くのひとたちに愛読され、
日本でも翻訳版『どろんこハリー』でおなじみの本書。
『どろんこハリー』の原書なら、たやすく読めるかと思いきや、
意外に文章量があって、オドロキ。
母国語とは違う言語で読むことのむずかしさをあらためて感じました。
でも、こまやかな描写の絵に助けられ、
最後のページでは、ハリーと一緒にしあわせな気持ちにひたれました。
寒くて、外に出るのがおっくうな日は
じっくり、原書で絵本を読んでみませんか。