■姉妹絵本、読み比べてみて!

英語絵本

こんにちは。ブッククラブの高橋です。
いよいよ関東も梅雨入り。
雨降りの日は、家の中で絵本の読み比べをしてみませんか。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」6月のご本を紹介します。

今月は、『The Runaway Bunny』をお届けします。

★『おやすみなさいおつきさま』の姉本を原書で★

◆『The Runaway Bunny
Margaret Wise Brown/文 
Clement Hurd/絵
Harper Collins/刊
1,871円(税込)

翻訳版:『ぼくにげちゃうよ』
いわたみみ/訳
ほるぷ出版/刊
1,050円(税込)

ある日、「ぼく、ママから逃げるよ」と子ウサギが言います。
「もちろん追いかけますよ」とこたえる母ウサギ。
「それなら、魚に変身して逃げる」と言う子ウサギに
「漁師になって捕まえるわ」と母ウサギ。
「じゃあ、高い山のうえの岩になる」と言うと
「登山家になって登る」と返す母。
「庭のクロッカスになる」には、「庭師になって見つける」。
さて、この追いかけっこ、行きつく先は……?

子ウサギと母ウサギのほほえましいかけ合いで構成される本書。
単にかわいいだけにとどまらず、深くこころに余韻が残るのは
母ウサギのあふれる愛情が、読者をも包みこんでしまうからでしょうか。

本書は、古典的名作『Goodnight Moon』(翻訳版「おやすみなさいおつきさま」)の
姉本と言われている作品。
なるほど、2冊を読み比べてみると、
『Goodnight Moon』に出てくる部屋にかかる絵は、本書の一場面を切り取ったもの。
そして、本書の1シーンに出てくる部屋は、
『Goodnight Moon』の主人公の子ウサギの部屋にそっくりです。
姉妹本を比べて読むと、おもしろさもひとしおです。