■人生を最大限に生かす!

英語絵本 No Comments

こんにちは、ブッククラブの早崎です。

「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から
6月の英語絵本「P1コース」と「P3コース」のご紹介です。

まずは「P1コース」。

◆『Little Cloud
Eric Carle/作
Philomel Books/刊
1,767円(税込)

翻訳版:『ちいさなくも』
もりひさし/訳
偕成社/刊
1,260円(税込)

★ちいさな雲のたのしい変身あそび、
想像力が広がる絵本★

『はらぺこあおむし』でおなじみのエリック・カールによる本書は、
空を漂うちいさな雲の「変身あそび」の物語です。

大きな雲たちが上空へおでかけ中に、
ちいさな雲はひとり変身あそびをはじめます。
ヒツジ、飛行機、ウサギなど、思いつくままに姿を変えていきます。
そうこうするうちに、大きな雲たちがくっつきながら戻ってきて、
ちいさな雲にも合流するよう声をかけます。
このあと、みんな身を寄せ合うと、あれあれ……?

青空を舞台にした雲のショーは、眺めているだけでゆったりした
気分になります。
ふとした時に雲が何かの形に見えるのは、ちいさな雲の仕業かも
しれませんね。

そして「P3コース」。

◆『Making the Moose Out of Lifed
Nicholas Oldland/作
Kids Can Press/刊
1,767円(税込)

翻訳版:『うまれかわったヘラジカさん
落合恵子/訳
クレヨンハウス/刊
1,470円(税込)

★出不精のヘラジカ、
人生を最大限に生かすため旅立つ!★

慣用句「Making the most out of life(人生を最大限に生
かす)」をもじって、
『Making the Moose Out of Life』と名付けられたタイトル。
mostが moose(ヘラジカ)に、そして表紙に呆然と立つヘラジカ。
ここだけですでに笑えます。

主人公のヘラジカは何ごとにも消極的。
自分でも「何か」が欠けていることを感じた彼は、
ある日、その「何か」を探しに船出します。
遭難してたどり着いた島で、自給自足の生活を送るうち、
少しずつ変化が起こりはじめ……。

人生は自分次第でいくらでも変えられるということを、
ヘラジカが身をもっておしえてくれます。
何でもトライしてみることが大切なんですね!

■姉妹絵本、読み比べてみて!

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こんにちは。ブッククラブの高橋です。
いよいよ関東も梅雨入り。
雨降りの日は、家の中で絵本の読み比べをしてみませんか。
「子どもの本の定期便」ブッククラブ・絵本の本棚から英語絵本「P2コース」6月のご本を紹介します。

今月は、『The Runaway Bunny』をお届けします。

★『おやすみなさいおつきさま』の姉本を原書で★

◆『The Runaway Bunny
Margaret Wise Brown/文 
Clement Hurd/絵
Harper Collins/刊
1,871円(税込)

翻訳版:『ぼくにげちゃうよ』
いわたみみ/訳
ほるぷ出版/刊
1,050円(税込)

ある日、「ぼく、ママから逃げるよ」と子ウサギが言います。
「もちろん追いかけますよ」とこたえる母ウサギ。
「それなら、魚に変身して逃げる」と言う子ウサギに
「漁師になって捕まえるわ」と母ウサギ。
「じゃあ、高い山のうえの岩になる」と言うと
「登山家になって登る」と返す母。
「庭のクロッカスになる」には、「庭師になって見つける」。
さて、この追いかけっこ、行きつく先は……?

子ウサギと母ウサギのほほえましいかけ合いで構成される本書。
単にかわいいだけにとどまらず、深くこころに余韻が残るのは
母ウサギのあふれる愛情が、読者をも包みこんでしまうからでしょうか。

本書は、古典的名作『Goodnight Moon』(翻訳版「おやすみなさいおつきさま」)の
姉本と言われている作品。
なるほど、2冊を読み比べてみると、
『Goodnight Moon』に出てくる部屋にかかる絵は、本書の一場面を切り取ったもの。
そして、本書の1シーンに出てくる部屋は、
『Goodnight Moon』の主人公の子ウサギの部屋にそっくりです。
姉妹本を比べて読むと、おもしろさもひとしおです。